初めてのフリーライフ
第6話
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けない世界が来るのではないのかという恐怖に怯えなくて済むと、泣いて喜んだ。
僕にはその恐怖がどんな物なのかは分からないけど、それでも目の前に居るギャスパーが救えて良かったと思う。ヴァレリーも一緒に喜んでいた。彼女の方もかなり難しい事情を抱えている。
実は彼女が軟禁されていた理由が判明した。彼女もギャスパーと同じく神器を宿していたんだけど、『幽世の聖杯』と呼ばれる神滅具だったんだ。しかも亜種。幽世の聖杯は命を司る能力を持っていて、生命に関わることなら大抵のことは出来るという強力すぎる物だ。やろうと思えば新たな神を産み出すことも出来るだろうね。まあ使いすぎると精神が汚染されて見えてはいけない物とか見える様になるらしい。
クトゥルー関連の精神汚染とは別の意味で怖いね。根は同じだから処置は出来るから怖くないけどね。そして亜種としての特性は三つで一つという変わった特性を持っている。そしてその内の一つが盗まれている。うん、どれか一つでもあれば能力の発動が可能なんだ。もちろん精神汚染は使った人に発生する仕様だ。盗んだ相手に心当たりは無し、というか三つで一つというのに気づいたのが僕の研究によって初めて知ったそうだ。本格的に彼女の身柄の安全を確保する必要がある。ここはリアス様よりサーゼクス様に伺った方が良さそうだ。話が大き過ぎますからね。
報告の結果、二人は僕に任せると言われた。いやいやいや、ただでさえ世渡りに失敗して教会から逃げ出さなければならなかった僕に預けられても困るんですけど。とりあえず二人とちゃんと話し合う必要が、えっ、僕を信用しているから好きにしてくれって。
……ああ、もう、分かりましたよ。面倒を見れば良いんでしょう!!
幸い神滅具所有者も神器を持っているということしか分からないんですから出さなければ良いだけの話です。それからギャスパーも一緒に住みたいというので再び屋敷を改築して二人がちゃんと生活出来る様にして、訓練とかが出来る場所も用意して、危険な物が置いてある部屋には僕しか入れない様に結界を敷いて、二人の将来に関して取れる道も出来るだけ考えて掲示して、それから、えっ、白音さんも一緒に暮らしたいって?一人だと寂しいから?ごめんなさい、増築お願いします。予算はジャンジャン使っていいですから。
それから白音さん、その抱えている白猫はどうしたんですか?使い魔ですか。ちょっと撫でさせてもらって良いですか?おおぅ、中々良い毛並みですね。ちょっと軽い気がしますが、今まで野生だったのなら仕方ないのでしょうか?白音さん、どうかしましたか?何でもないと言われてもそう不機嫌な顔をされたらって痛いですから脛を全力で蹴るのは止めて下さい。肉体強化してなかったら折れてますから。まあ折れても5秒程で治療出来るんですけどね。伊達に日々身体を聖剣に焼か
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