暁 〜小説投稿サイト〜
デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第2話 「聖職」(前編)
[15/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ズ召喚が可能だということだ。しかし通常召喚は1ターンに1度。2体のモンスターを揃えるには次のターンを待たなくてはならない。まずは相手ターンで自分のモンスターを守りやすくするために、相手モンスターの数を少しでも減らすこと。道筋は見えてきた。

アズ
「と、ともかく! 《ガガギゴ》で《カードガンナー》を攻撃します!」

 主の命令を受けて、悪魔の若者が跳躍し、攻撃態勢に入った。

衛士
『そうはさせませんよ! 先生ェは伏せカードを発動しまぁす! 罠カードオープン! 《攻撃の無力化》!』
アズ
「あれが罠カードですか!」
衛士
『その通りです。《攻撃の無力化》は相手が攻撃した時発動し、この攻撃を無効にしてバトルフェイズを強制終了させるカード。これであなたはメインフェイズ2へ移行した!』
アズ
「わたしの攻撃を防ぐカード……低い攻撃力をあえて晒したのは、あのカードでダメージを抑えることができるからだったのですね」
ナイト
『そうだ。よく見ておくんだ。このゲームではいくら一枚一枚のカードの力に頼っても勝てない。複数のカードのコンビネーション、モンスター、魔法、罠のバランスが何より大切なんだ』
アズ
「はいっ! ならば、わたしもカードを1枚伏せます! これでターン終了です!」

・衛士(手札4 LP:4000)
《カードガンナー》ATK:400・☆3
・アズサ(手札4 LP:4000)
《ガガギゴ》ATK:1850・☆4
 伏せカード×1


<ターン3 衛士>

衛士
『では先生ェのターン! まず《イービル・ソーン》を召喚!』

 地中から小さなイバラのモンスターが這い出し、不気味にうねる。

《イービル・ソーン》ATK:100・☆1

アズ
「今度は攻撃力100? また攻撃力の低いモンスターを……」
衛士
『攻撃力の低さにとらわれているようではまだまだですねぇ……《イービル・ソーン》の効果発動! このカードをリリースして墓地に送り、あなたに300ポイントのダメージを与えるのです!』

 イバラのモンスターが突然炸裂し、破片が群れを成してアズを襲った。

・アズサ LP:4000→3700(−300)

アズ
「っ……!」
ナイト
『アズ!』
アズ
「だ、大丈夫、です……この、ていどっ!」

 折れそうになる膝を、気力で支える。たった300ポイント、全ライフの十分の一に満たない数値でも、身体に走った衝撃と痛みは、やはり尋常なものではない。昨日のように一度に大きくライフを削られることはなくとも、数百ポイントずつでも小刻みに削られていけば、そのうち身体は決壊するかもしれない。身震いし、あわててその連想を振り払うアズ。

衛士
『さらぁに! 《イービル・ソーン》のも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ