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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第2話 「聖職」(前編)
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『ほほぉ……制服のあなたも素敵ですが……これはまた……刺激的な姿ですね。一粒で二度おいしいというやつでしょうか……。決めましたよ。先生ェが勝ったら、まずはその姿のままでお楽しみといきましょうかねェ!』

 姿を変えた眼前の少女を、一瞬にして脳内で嬲り尽くし、衛士教諭の口元がさらに歪んだ。シミュレーションは完全のようだ。アズは無視して、ディスクを構え、決闘に向かうもののかすかな高揚感で、滲み出す嫌悪感を無理やり塗りつぶす。

「ホーリーライフバリア、発動!」

 アズの周囲に高密度のエネルギーで形成された不可視の障壁が展開された。デッキの上から5枚のカードが吐き出され、手札として互いの左手に収まる。準備は万端。あとは宣言するだけだ。

                       『「デュエル!」』


                  【決闘開始 衛士ジョウジvs小鳥遊アズサ】

<ターン1 衛士>

衛士
『教育上の都合がありますから、先生ェの先攻で行きますよ。教え導く者はまず手本を示す必要がありましてね。それでは第一に、《カードガンナー》を召喚!』

 小ぶりの砲塔が装備されたロボットがフィールドに飛び出す。

《カードガンナー》ATK:400・☆3

アズ
「攻撃力400なのに攻撃表示……?」
衛士
『すかさず! 第二にカードガンナーの効果を発動。先生ェのデッキの上から3枚までカードを墓地に送り、このターンの間カードガンナーの攻撃力を、送った枚数×500ポイントアップさせることができるのでぇす! 先生ェは3枚墓地に送りますよ!』

《カードガンナー》ATK:400→1900・☆3

衛士
『そして、先生ェは親切ですから、コストとして墓地に落ちたカードもきちんとあなたに確認させてあげましょう。《返り咲く薔薇の大輪》、《狂植物の氾濫》、《ダーク・ヴァージャー》の3枚です』

 言いながら、衛士は3枚をアズに見えるよう示す。カード名は確かに宣言したものに相違なかった。アズが確認し終えると、衛士はさも楽しそうに3枚をディスクに吸い込ませていく。

ナイト
『カードガンナーは機械族だが……今墓地へ行った中のモンスター2体は植物族だった……つまり【植物族】デッキに墓地肥やしのためにカードガンナーを挿したのか』
アズ
「あ、あの、またも分析中のところ悪いんですが、このゲームのルールでは、先攻は1ターン目に攻撃できないんでしたよね?」
ナイト
『そうだ。相変わらずのみこみが早い。ところで、それがどうしたんだい?』
アズ
「あのカードガンナーというモンスターですが、攻撃力を上げる効果はこのターンの間のみ有効だと言っていました。ってことは……」
衛士
『いいところに気づきました
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