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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 L
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ことはしていない。ただ、犬神を自分の身に憑けただけだ。

「では、行くとしようか!」
「おう!」
「OK!」

三人はそれを合図に跳び、カグツチを重心とする正三角形の頂点に立つ。

「む、散ったか・・・」

そして、急に散ったことで一瞬迷っている隙に、白夜は刀を鞘に納め居合いの型を取り、慈吾朗は右腕に呪力を込めてそこだけが人狼のような姿になり、一輝は自分の周りに空気を集めて荒ぶらせ、刃のドームを構成する。

「だが、全員を撃てばよいだけのこと!」

そして、カグツチが強力な一撃を準備しようとする間に、三人は行動に移す。

「居合い、太陽斬刃!」
「犬神憑き、部分開放。犬鎌!」
「エアブースト、荒れ狂い!」

ほぼ同時に、だが微妙にタイミングをずらし、白夜、慈吾朗、一輝の順にカグツチを斬る。

「まさか、我が斬られる、だと・・・!?」
「俺があの程度で腕を落とせたんだから、全力を出せばいける。」
「ははは・・・確かに、言われてみればそうであるな。」

一輝がはっきりと言うと、カグツチはいっそすっきりしたようで、表情から驚愕が消える。

「だが、我は再び光臨する!その時また、合い間見えようぞ!」
「いや、貴様はもう二度と、復活せん。」
「じゃのう。今から、封印するのじゃから。」

そして、一輝が止めを刺したことで具体的に魂が現れると、三人は片膝をつき、一輝が渡したもの・・・封印用の瓶を地面に置き、片手で印を斬る。

「「「封印陣、三魂分離の陣!」」」

同時にそう言うと、魂が三等分され、瓶に入り、三人が同時に蓋をして封印の札を貼る。

「ふう・・・終わった〜・・・」
「じゃのう。そして、治療士も来たようじゃ。」

慈吾朗がそう言いながら遠くを見ると、羽を生やして、一輝のところに一直線に飛んでくる人影が見えた。
見た目からすると、一輝と同い年くらいの少女のようだ。

「え、あ、と、止まらないです〜!」
「・・・なにやってんだ、オマエ・・・」

そして、一切減速せずに飛んで来るそれを、一輝は空気をクッションにして受け止めた。

「ありがとうです、一輝。」
「あんなことがあったのになんともない辺り、流石は霊獣(・・)だよな・・・」

一輝はそう言いながら、その少女を地面に下ろす。

「で、怪我をした人はいるです?ぱっと見はいないみたいですが。」
「いや、一輝が死の危険があるレベルで重傷だ。」
「はいです?」

少女は首をかしげながら、一輝を見る。

「こんなぴんぴんしてるのにです?」
「ああ。見るか?」
「キャッ!」

一輝がTシャツをめくって見せると、少女は手で顔を覆い、それでも指の隙間から見て、

「って、何これです!?心臓のあると
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