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偽典 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第7章 終わりの始まり
第弐話 約束
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・わかったわ」
テルルは、俺の言葉に納得したようだ。
「また、変なことを考えているのでしょう?
3階からではなくて、わざわざ、2階から進入しているし」
「・・・・・・」
納得しては、もらえてなかったようだ。
さすがに、3階が飛び降りる場所とも言えず。

「まあ、目の前の階段を登れば答えがでるさ」
俺は、おどけた様子で、装備を確認し、先に進もうとする。

「これは、何ですか?」
セレンが、着陸した地点の手前にある床を指し示しながら、俺に質問してきた。
俺が、その視線の先を確認する。

床には、銀色の線により大きなひし形が描かれ、半分が線と同じ色で塗りつぶされている。
その半分の位置は、床によって二種類に分かれていた。
そして、床からはかすかな魔力が込められていた。

「回転床か」
俺は、聞こえないように小さくつぶやいた。

回転床は、ドラクエ3で導入されたダンジョントラップで、踏んだところから移動しようとすると、その方向から90度ずれたところに移動してしまう罠である。
先ほど、外から進入したときは、めんどくさいので、変身したまま飛び越えたので、影響はなかったが、実際に引っかかると面倒だろう。
二次元と三次元では、感覚は異なるのだ。


とはいえ、初めて目にしたものを、知っているのは問題があるため、
「おそらく、何らかの罠だと思う」
誤っていないが、適当なことを言うことにした。
「罠ですか?」

「とりあえず、目の前の階段を登ろう。
それで、駄目だったら、この床について考えよう」
「そうね」
テルルが、俺の意見に同意して階段を目指し始めた。



「聖水」と「しのびあし」との併用で、モンスターを回避しながら、ルビスの封印された場所まで到達する。
目の前には、美しい女性が、石像のように固まっていた。

「これが、精霊ルビスか」
俺は、少しだけその美しさに見とれていると、
「そういうことね」
背後から、テルルの声が聞こえた。

「そういうこと?」
俺は、テルルに質問すると、
「何も、見返りもなく精霊を助けるなんて、怪しいと思っていたら、こんな美人だったからなのね」
「そんなことはない」
「表情が崩れているわよ」
「それは、これからの冒険を考えると強い味方ができると思ったからさ」
「・・・・・・わかったわ」
テルルはとりあえず引き下がった。


「さあ、吹くわよ」
テルルが、妖精の笛を吹いた。

テルルが笛を吹き終わると、封印されたルビスに光が集まりだし、やがて内部からルビスを封印してた表層部分が砕け散り、ルビスの体に生気がみなぎっている。

「まるで、夢のよう」
精霊ルビスは喜びの声をあげ、
「よくぞ封印を解いてくれました」
感謝の言葉を
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