暁 〜小説投稿サイト〜
願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
最終決戦!すぐ終わるよ!
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
鳴海海域上空

海面にはドーム状の黒い淀みがあり、その上空には十数人の少年少女と保護者的な大人数名。

先ほどまで戦闘をしていた痕跡は一切なく、全員が万全の状態である。

「さぁ、暴走開始まで5分を切ったぞ…各員、準備は良いか!」

クロノが声を張り上げて号令を掛ける。

「準備も何も、さっさと終わらして帰りたいところね」

プレシアはそんな呼び掛けにドライな反応を示し、呆れるようにして言った。

「母さん、もう少し緊張感を持った方が……」

フェイトは空気を読んでプレシアを何とかしようとする。

「にゃはは…」

「全く、困ったものですね」

「まぁ変に緊張するよりましじゃないかねぇ?」

「そうだね、皆がいるんだから額実にフォローしあっていこう」

それぞれに意気込みを言い合い、お互いのモチベーションを高める。

「しかし、あの方がまだ来ていないが…」

「やっぱり夢に…」

「いや、あの方の反応は途中から消えていた。
だから夢の中というのは無いだろう」

「反応が消えた?なんで?」

「ああ、それは分からないが…急に居なくなった様な感覚だった」

管制人格、リィンフォースは はやての中で顎に指を当てて考える仕草をとった。

「………反応が消えたのはユウジが脱出したからだね」

「脱出…とは?」

「そのままの意味さ。
自分の意思で脱出し…………多分依頼か何かを成し遂げに行ったんじゃいかな?」

「……依頼?」

「まぁ、そろそろ来るんじゃないかな?」

「蒼也君、そんな簡単に来たら苦労しないの」

「あー、なんの苦労かは知らないけど、ほら」

蒼也はそう言って指を指しみんな一斉にその先を見た。

その先には海面のドーム状、闇の書の闇しかなく、皆が何言ってんの?みたいな顔をしていた。

「蒼也、何もないよ?」

「いやいや、もうすぐ……ほら」

"ズドォォォォン!!"

いきなりドーム状になった闇の天辺から爆発が起き、光が浮上する。

そして…

「俺、参上!」

光を弾けさせて、その中からユウジ(キメポーズ)が現れた。

「ほらね?」

「貴方達は何かで結ばれているのかしら?」

そんな何気ないプレシアの一言に…

「そんなのあるはずが有りません!」

「そんなんやったら蒼也んの性格疑うわ!」

「母さん!そんな根拠もないこといっちゃダメだよ!」

と三人に詰め寄られ…

「え、ええ、そうね…ご免なさい」

勢いで謝ってしまうプレシアだった。

「大人の風格が在りませんね?」

リニスはやれやれと肩の位置に両手を持っていく。

「……何してんだ?あいつ等?」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ