暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
浮島〜
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で、嬉しいね」

ガイの言葉にティアが嬉しそうに反応する。

「あら、そうだったの。でもどうして?」

ルークが横から言う。

「音機関。音機関」

「ああ・・・」

「・・・なんだよ。その冷たい声は。まあいいや。行こうぜ」


・・・と、言うわけでテオドーロさんに全部話して・・・

「・・・わかりました。まずは早急にローレライ教団の立て直しを図らねばなりませんな。教団のことはお任せ下さい。トリトハイムを中心に、なんとかしてみます」

「お祖父様。モースはエルドラントがどうとか言っていたわ。何か心当たりはある?」

「エルドラントというと、古代イスパニア神話に出てくる栄光の大地くらいしか・・・」

・・・するとテオドーロさんが、気になることを教えてくれた。第七音素が異様に消費されている場所があるらしい。一つは第八セフィロト付近の海中。もう一ヶ所は追跡中・・・そう、場所が移動しているらしいのだ。・・・基本海上を移動しているらしいので、アルビオールで捜すことになった・・・






































「・・・あれ!?島が動いてないか?」

「浮島?物理的にありえない・・・」

ガイが顔をしかめる。

「あの島・・・見覚えがある気がするんだが・・・」

「降りてみませんこと?もしかしたら何かわかるかもしれませんわ」

「そうだな・・・ノエル。降りられるか?」

「はい、大丈夫です」

島に降りると・・・

「やっぱり、見覚えがあるんだが・・・」

「フェレス島ではありませんか。ホド消滅の影響で津波に潰された・・・」

「そうだ!ホドの対岸にあったあの島だ!」

「フェレス島?」

ルークがガイに聞く。

「ホド諸島の島だよ。ホドがあった頃は交流が盛んだったんだ」

「でも・・・いくら津波に流されたからって陸が浮島になるなんて・・・」

取り敢えず先に進むことになる。


「・・・先程から同じような建物が続きますわね」

「そういえば、確かにそうだな。ガイ、なんでだ?」

「ん?ああ・・・俺も詳しく知らないんだが、この街は一人の建築家が全てを監修したって聞いてるな。その建築家の名前がそのまま島の名前につけられたんだ」

「ふーん・・・亮がいなくてよかった」

「?何でですか?」

撫子が聞いてくる。

「アイツ、方向音痴なんだよ。同じとこ数回行かないと道覚えないしよ」

「・・・本当か?」

黒羽も食いついてくる。


「ああ、物覚えが悪いんだろうな・・・」










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