浮島〜
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
モン!ぜ〜んぜん平気!」
「アニスさん・・・無理はいけませんよ」
撫子が声のトーンを落としながら言う。
『・・・』
リパルも同様だ。
「無理なんて・・・」
「ナタリア。すみませんがアニスを連れて気晴らしにバザーにいってください。私達は預言士に気を付けるようアスターに伝えてきます」
「わかりましたわ。アニス、参りましょう」
二人が去っていく。
「うまいなぁ、ジェイド」
ガイが感心する。
「でもダシにされてアニスが怒ってたわ」
「責任はジェイドが取ってくれるだろ」
「・・・まあ、落ち込んでんのはマジだしな・・・」
「責任はさておき、アスターのところへ行きましょう」
「ジェイドみたいな大人にはなりたくないな」
黒羽が呆れながら言うと、未成年組が頷いた・・・いや、成人組もだ。・・・そして・・・
「・・・わかりました。今後預言士には細心の注意を払いましょう」
「頼むよ。それで・・・」
「ナタリア様の乳母でございますね?イヒヒ。今呼びましょう」
アスターさんが手を叩くと女性が入ってくる。
「これはルーク様!」
「あなたに見せたい物があります」
ルークがロケットを見せると・・・
「これは、バダックの!?」
「バダック?」
「メリルの父親・・・シルヴィアの・・・私の娘婿です」
「・・・詳しく教えてくれるか?」
俺が聞くと頷き、話し出す。
「バダックは砂漠越えをするキャラバン隊の護衛を生業にしていました。気の置けない仲間には砂漠の獅子王と呼ばれていたとか。身の丈が大きくて心の優しい人でしたよ」
「獅子王・・・黒獅子・・・それに巨体か・・・共通点はあるな」
「間違いなさそうですね」
「それでバダックさんは今・・・?」
「娘のシルヴィアが亡くなってから姿を消してしまいました。それきり会っていません」
「・・・ありがとうございます。もう十分です」
アスターにお礼を言ってからアニス達と合流する。
「あら、もうよろしいんですの?アスターさんにお話しは伝わりました?」
「ああ、一応ね」
「・・・ルーク。後でちゃんと報告してよね」
アニスが不機嫌そうにルークを見る。
「わかってるよ。ごめんな」
「変なの。大佐じゃなくてルークが謝るなんてさ」
「やー。助かりますよ、ルーク」
「・・・嫌な大人です」
「なんのお話ですの?」
「いや、な、なんでもないよ」
「そうですの?それにしても新生ローレライ教団のことはきになりますわね」
「とにかくお祖父様に相談しましょう」
「となると、ユリアシティだな。俺はあの街が好きなん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ