第三幕 日本に来てその三
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「そっちはどうなの?」
「そうそう、それもちゃんとしておかないとね」
「日本でのお家は?」
「そっちは王子が用意してくれるんだ」
もう大学教授に内定したとのお知らせも受けています、そしてお家も用意してもらったのです。
「日本にね」
「神戸に、なのね」
「そう、勤務先の学校の傍にね」
ちゃんと用意してもらったrというのです。
「通勤も楽らしいよ」
「いいお家だったらいいわね」
「アパートかな、動物達も住める」
先生は街でのお家ということからこう思いました。
「そんなお家かな」
「アパートね、日本のお家は狭いらしいけれど」
「まあ王子だから悪いお家は用意してないと思うよ」
「だったらそのことも安心していいわね」
「多分ね、じゃあね」
「私も日本には興味があるから」
だからだとです、サラはここでこう言いました。
「時々行きたいわね」
「ああ、来たらいいよ」
「その時に兄さんが誰かと一緒にいたらいいけれど」
「その話にこだわるわね」
「当たり前よ、本当に何時まで独身なのよ」
お兄さんの顔を見上げてです、サラは少し怒った感じの顔になってそのうえでお兄さんに対して言うのでした。
「いつも動物達の世話とか旅行とかばかり行って」
「結婚しないでっていうんだね」
「そんなのじゃ歳を取ったら大変よ」
「その頃にも動物達に囲まれてるかな」
「奥さんもその中にいる様にしてね」
「とにかく相手も探すからね」
「頑張りなさいね」
こうしたお話をしてなのでした、サラもお兄さんのお引越しの用意を手伝います。先生はそのサラを見て言いました。
「手伝ってくれるんだ」
「当たり前よ、兄さんの新しいスタートだからね」
「日本に行くからなんだ」
「そう、それに日本に行くまでに時間あるの?」
「まだね」
「けれどよ、トミー君や動物達だけに任せておけないから」
それでだというのです。
「私もね」
「それでなんだ」
「じゃあいいわね」
もう服の袖をまくっています、そのうえであれこれと動きながら言うのでした。
「私もね」
「何か皆に手伝ってもらってばかりだね」
「兄さんは放っておけないのよ」
だから皆来て手伝うというのです。
「うちの主人にも来てもらうから、暇な時にね」
「ご主人にもだね」
「そう、皆でやらないと」
駄目だとお話してです、そしてなのでした。
先生は皆に手伝ってもらって日本に移住する用意を進めるのでした、それがあらかた終わった時になのでした。
王子から電話が来ました、王子が尋ねることはといいますと。
「もうそろそろ準備は出来たかな」
「うん、大体ね」
「そうなんだ、大学の方も家の方もね」
「後は僕が行くだけだね」
「僕はもう日本にいるから」
だからだ
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