第十一話 『白と黒の象徴』 後編
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『ここから少しだけまたルーシィ目線でいきます。』
翌日、私は純白のウェディングドレスに身を包んで窓の前に立っていた。
ル「シン・・・」
何で、何で助けに来てくれないのよ・・・!
ソフィ「大丈夫ですよ。もう少しで、シン様もソーヤも助けに来てくれますよ。」
ソフィアが必死に励ましてくれるけど、私の心はあまり晴れなかった。すると部屋の扉がノックされた。もしかして、シン!
ル「どうぞ。」
期待して扉の方を向く。扉の前には数人のメイドさんが立っていた。
メ1「ルイカ王女様、そろそろお時間です。」
ル「・・・はい。」
私はメイドさん達に連れられて部屋を出た。涙が頬を伝ったけど、ベールのお陰でメイドさん達には分からなかった。でも、ソフィアには見られちゃった、かな・・・?
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『ここからまたシン目線でいきます。』
シ「・・・ん・・・・んぁ?」
ソ「シン様ッ!?よかったぁ〜。」
目を開けると、目の前にソーヤの顔があった。体を起こすと、全身が悲鳴を上げる。そして俺は最悪な事を思い出した。
シ「ソーヤ!今何時だっ!?」
ソ「時間は分かりませんが、たぶん夜は明けていると思います。」
「夜は明けている。」という事は・・・結婚式が始まってるってゆう事だっ!!俺はソーヤの胸倉を?むと、
シ「ソーヤ!何で俺を起こさなかったんだっ!!」
ソ「以前も言いましたが、僕はRFG『白と黒の象徴』の案内役であり、シン様の傍にいます。ですが、シン様の事を助けたりする事は出来ません。なので・・・」
「俺を起こすのはルール違反だ」って言いたいんだろっ!?とりあえず、まずはここから早く出ねぇと。俺が梯子に右足を掛けようとすると、
ソ「また地雷が襲ってくるかもしれませんよ。」
ソーヤの言葉に動きを止める。
シ「くっそっ!!どうやってここから出ればいいんだっ!!」
ソ「他に出る方法があるかもしれません。探してみましょう。」
俺とソーヤは他に出口がないか地下をくまなく探した。が、出口らしきものは何にも無かった。
シ「くっそぉ〜!!」
俺は固く握り締めた拳で地面を殴る。その時、ちょろちょろちょろと微かに水が流れる音がした。俺は耳を澄まして水の音がする所を探した。すると、地下の端に直径がハンドボールくらいの大きさの折れた下水道管が突き出していた。そこに耳を当て
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