第十一話 『白と黒の象徴』 後編
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・・『白の象徴』は、『イドゥーレ城』の地下にある。『黒の象徴』と一緒に並べて置いてあるはずだ。」
シ「『イドゥーレ城』の地下へはどうやって行くんだ?」
すると今度はレイチェルがゆっくり起き上がり、
レ「『イドゥーレ城』の敷地に、木の蓋で塞がれた隠し通路があるわ。そこを通って行けば、『イドゥーレ城』の地下に行けるわ。」
ふぅ〜ん。以外にあっさり親切に教えてくれるもんなんだな。俺は立ち上がると、
シ「んじゃ。」
振り返らずに歩き出した。俺の後ろをちょこちょことソーヤがついて来た。が、その時、リドリーとレイチェルが怪しげに微笑んでいるのに、俺とソーヤは気づかなかった。
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シ「ここだな。」
リドリーとレイチェルが言ってたとおり、『イドゥーレ城』の敷地に着の蓋で塞がれた隠し通路があった。そこには梯子が掛けられていて、俺とソーヤは慎重に梯子を下りて行った。
シ「よっと!」
十m程下りた所でようやく足が地面に着いた。地下は真っ暗で何も見えない。が、中央に白く光り輝く『白の象徴』と、黒く不気味に光る『黒い象徴』が眩しい輝きを放っていた。俺は『白い象徴』を手に取ると、ズボンのポケットに押し込んだ。
ソ「ありゃりゃ。二つ目の試練を達成する前に、三つ目の試練を達成しちゃいましたね。」
シ「えっ?」
・・も、もしかして・・・『白い象徴』を取り戻すのが、三つ目の試練だったのか?でも、二つ目の試練も三分の二は達成してるんだ。後は『イドゥーレ城』の王子、オリファスを倒してルーシィを助ければ二つ目の試練も達成だ。まだ時間もたっぷりあるし、日没までには間に合う。
シ「よし。まずはここから出ねぇとな。」
梯子に右足を掛けたその時、俺の足元に金色の魔法陣が浮かび上がった。
シ「な、何だこれ?」
そう思った瞬間、魔法陣から地雷が起こり、俺を襲った。
シ「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ソ「シン様ッ!?」
いきなりの攻撃に、もちろん俺はかわす事が出来ずにまともに地雷を受けた。・・こ、ここまで、来て・・・こ、こんなの、アリ、かよ・・・俺はその場に倒れ込み、意識を失った。
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