第十一話 『白と黒の象徴』 後編
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使って戦う事にする。」
両手に風を纏う。
リ「な、何だあの道具は・・・!?」
レ「初めて見たわ・・・」
リドリーとレイチェルは五色腕輪に目を丸くしている。驚くのも無理無いよな。でも、
シ「よそ見してたら、危ないぞっ!!」
リ「うがっ!!」
レ「あふっ!!」
風を纏った拳でリドリーの右頬を、レイチェルの額を殴る。
シ「風は、そよ風〜爆風がある。風で吹き飛ばすのはもちろん、風で切り刻む事も出来るんだぜ。自然ってすげぇ〜よなぁ〜。」
なぜ俺がこんな余談話をしたかと言うと、なぜリドリーの右頬とレイチェルの額から血が出ているのか説明したかったからだ。リドリーは右手で血を拭い、レイチェルは左手で額を押さえながら、
リ「・・・君は、面白い道具を持っているんですね。その道具がとても欲しくなりました。」
レ「か弱い女性に傷を付けるなんて、その道具は処分しないといけないわね。」
レイチェルが「か弱い女性」かは俺には分からねぇけど・・・俺はもう一度風を両手に纏うと、
シ「だらぁぁぁぁぁっ!!」
リドリーの顎、レイチェルの鳩尾を狙うが、
リ「防御!」
レ「守護神!」
今度は防がれた。さて、そろそろ最後の攻撃にするか。俺は緑色の腕輪を外すと、今度は紐から赤い腕輪を外し腕に付けた。両手に炎を纏う。
シ「俺はこれで、最後の攻撃にする。」
リ「ほぅ。では、僕達も・・・」
レ「女性たるもの、最後は美しく終わらせましょう。」
俺達三人は小さく微笑むと、
リ「原子爆弾!!」
レ「孤独な幻影!!」
シ「でぇりゃああああああああああっ!!」
三つの技がぶつかり合い、ドドドガガガガガァァァァァァァァァァン!!!と爆発音が当たりに響き渡り、砂煙が舞う。
シ「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」
ソ「コホッ!コホッ!コホッ!」
すぐ近くでソーヤが咳き込んでいるのが聞こえた。随分可愛らしい咳だな・・・俺は咳き込みながら、左手で砂煙を晴らそうとする。すると、まだ砂煙でよく見えないけど、地面に誰かが倒れているのが微かに見えた。砂煙が晴れると、倒れていたのはリドリーとレイチェルだった。この勝負、俺の勝ちって事だ。俺は倒れているリドリーの肩を揺さぶる。
シ「おい、俺が勝ったんだ。約束どおり、『白の象徴』の在り処を言え。」
俺が言うと、リドリーはゆっくり起き上がり、
リ「・
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