第十一話 『白と黒の象徴』 後編
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は他の人達にバレないように口角を上げる。
ルー「リドリーとレイチェルは自分たちで作った誘拐道具で人を攫ったり、物を奪ったりするのを得意としている。もちろん、その道具で戦う事も出来る。」
なるほどねぇ〜。
ルー「そして、『イドゥーレ城』の王であるオルフェスの息子であり、『イドゥーレ城』の王子であるオリファスは、ルイカに惚れておるんじゃ。」
シ「なぁにぃぃぃぃぃっ!?」
俺は驚きのあまり飛び上がる。だからあいつ等はルーシィを攫ったのか・・・!ルージュ王は額に手を当てると、
ルー「オリファスはすでに結婚まで考えておる。急がなければ、ルイカは・・・!」
俺はだんだん腹が立ってきた・・・!怒りで拳が震えている。ていうか・・・俺は小声で隣にいるソーヤに聞く。
シ「これ、RFG内での出来事だよな?本当に結婚する訳・・ない、よな?」
ソ「う〜ん・・・時間が経つに連れて、ルーシィ様は本当に結婚してしまうかもしれませんね。」
ソーヤの答えに俺の思考が止まった。敵対関係になってる顔も知らない男と初めて会って結婚するなんて、そんな馬鹿げた話、ある訳ねぇっ!!俺は立ち上がると、ルージュ王に頭を下げて、
シ「俺が、ルイカ様と『白の象徴』を取り返しに行きますっ!!」
断言した。
ルー「し、しかし、お前は怪我を・・・」
ド「心配要らないですよ、ルージュ王様。シトロンはルイカ様の為なら火の中水の中、どこでも飛んで行きますから。だろ?シトロン。」
ルーシィだけ助けに行くんじゃねぇ。『白の象徴』も取り返しに行くんだ。一言二言余計だが、横からドニファンが説得してくれる。ルージュ王は目を瞑ってしばらく考えた後、
ルー「・・・・良かろう。シトロン・ファメイルよ、ルイカと『白の象徴』の運命を貴様に託す。ただし、必ず明日の日没までにルイカと『白の象徴』と共に、『アディール城』に戻って来るのが条件じゃあっ!!」
天に届くくらいの迫力のある声で命じた。俺は一礼すると、『イドゥーレ城』に向かって走り出した。が、
?「ま、待って下さぁ〜い!!」
非常に慌てた声が俺を止めた。急いでる時に、何なんだよ・・・ムスッとした顔で振り向くと、白い馬を連れた童顔の俺と同じ格好をした男が走って来た。
ソ「シン様と同じ、『アディール城』の騎士であり、主に馬の世話を担当しているアワーズ・カギシャリオさんです。」
ソーヤが教えてくれた。随分長い名前だな・・・アワーズは息を切らして来ると、
ア「シンさん!よかったら、この馬に乗って行って下さいっ!!」
ア
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