第十一話 『白と黒の象徴』 後編
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俺はあの後、眠っているマリアさんとプリシアさんを抱えて炎に包まれた『アディール城』から脱出した。俺は所々火傷を負い、今はドニファンが持ってきた氷水で冷やしている最中。
マ&プ「申し訳ございませんっ!!」
マリアさんとプリシアさんが俺と『アディール城』の王であり、ルイカ王女の父親のルージュ王に頭を下げる。
シ「俺は大した事してませんよ。あのまま放って置いたら二人は丸焼きでしたから。」
マ&プ「ルイカ王女を助けられないくらいなら、丸焼きになった方がましですっ!!」
そ、そんな・・揃って同じ事を言わなくても・・・マリアさんとプリシアさんの瞳には、涙が溜まっていた。後からソーヤが教えてくれたんだけど、マリアさんとプリシアさんの家は、代々『アディール城』の王女様に仕えるメイドだったらしい。すると、今までずっと黙っていた『アディール城』王であり、ルイカ王女の父親のルージュ王が、
ルー「マリアとプリシアのでせいではない。『イドゥーレ城』の騎士がやって来たとゆうのに、警戒しなかったわしの判断ミスじゃ。」
ルージュ王は自分の事を責めた後、俺の方に顔を向けると、
ルー「お前にも怪我を負わせてしまった。この通り、お詫び申す。」
ルージュ王は俺に頭を下げた。王様が騎士一人に頭を下げるなんて・・・聞いた事もねぇぞ。
シ「そ、そんな、こんな火傷、氷水で冷やせばすぐ治りますよ。」
実際氷水で冷やしてるし。
ウェ「しかし、『白の象徴』を奪われたうえに、ルイカ様まで攫われてしまうなんて・・・」
バ「でも、どうしてルイカ様を攫ったんすかね?」
ジュ「それに、地下には警報装置があるはず。『白の象徴』を盗んだ時、どうして鳴らなかったんだ?」
謎が多い中、ルージュ王がゆっくりと口を開いた。
ルー「シトロン、『白の象徴』とルイカを攫いに来たのは「リドリー」と「レイチェル」と名乗らなかったか?」
シ「そうです。男が「リドリー」、女が「レイチェル」と名乗ってました。」
俺の言葉にルージュ王は「やはり・・・」と小さく呟くと、
ルー「リドリー・ピアスンとレイチェル・マルティーは『イドゥーレ城』に仕える者で、『黒の誘拐団』とゆう異名で呼ばれている有能な攫い屋だ。」
「攫い屋」?何だそれ?
ソ「ブラッククラウンでは逃がし屋、修理屋という変わった仕事があるんです。人を攫ったりして働くのが攫い屋。リドリーとレイチェルは、『イドゥーレ城』に仕える有能な攫い屋なんです。」
ソーヤが教えてくれた。『白騎士』と『黒の誘拐団』・・・面しれぇじゃねぇか。俺
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