〜幕間〜 別の大陸制覇を目指す者
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て徐晃は貸し返済としたのか。この店長の存在は私の舌を満足させるに足る。そして宣伝の波状効果を利用すればこの店は豪族の懐柔に対しても使い勝手がいい。やはり徐晃は興味深い。
「いいでしょう。二人もそれでいいわね?」
頷く二人、しかし桂花は他に何か聞きたそうだ。
「そ、その、ほっとけぇきは……」
そういうことか。本当にこの子は仕方のない……
「ふむ、この店では作らないつもりだったのですが……いいでしょう。私がいる時だけになりますがお作りしましょう」
途端に表情が晴れやかになる。
「いいのかしら店長?」
「構いませんよ。それにあの鈍感男をいじめるいい理由になりますから」
きっと徐晃の事だろう。それにしても随分仲が良さそうね。
「軍師様、今回は材料がありませんのでまた今度になります。甘味の新作も用意しておきますのでよろしければまたお越しください」
少し残念そうだったがすぐに表情が明るくなった桂花は今にも昇天しそうに見えるほど。
「典韋様もまた食べに来てください。私に言っていただけたら、甘味なら割引いたしますので」
「本当ですか!? ありがとうございます店長さん!」
ふふ、二人とも嬉しそうで何よりだわ。
「色々と世話になったわね店長。またよろしく。ごちそうさま」
「ごちそうさまでした店長さん!」
「ご、ごちそうさま店長。また来さして貰うわ」
「ええ、皆さまご武運を。またのご来店をお待ちしております」
そう言って私たちは店を後にした。
桂花も十分な休暇になったことでしょう。
私も久しぶりにゆったりと過ごすことが出来た。
たまにはこういう日も悪くないなと思い私たちは城への帰路についたのだった。
蛇足〜店長日記〜
噂の曹孟徳様が来店された。
やっかいな言伝をもって。
徐晃様、安易すぎです。
しかし曹操様が私のこの二号店の発展に協力して頂けることになったのでよしとしましょう。
あの方の舌は本物です。
久しぶりに料理を作るのに緊張というものをしました。
渾身の料理に最上級の舌を持つ相手からおいしいと言われた時の感動はすばらしいものです。
この二号店もあの時のような幸せな店にしていきたいですね。
それにしても荀ケ様は恋しておられるのか。
ほっとけぇきは女の子を応援するための甘味ですので今度出してあげましょう。
今日はこんなところですかね。
おっと忘れてました。
『海山ぱすたは自然の宝』
これでよし。
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