月光校庭のエクスカリバー
第35話
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しい。
「今の僕は至極機嫌が悪くてね」
「グット・タイミィング!こっちも神父狩りに飽きてたところなんでねぇ!いつかの再戦がてら試し切りさせてくださいよ!」
フリードが構えていた長剣からオーラが発せられた。
「その輝き!そのオーラ!まさか!?」
それを見た祐斗は驚愕した。
発せられる聖なるオーラはフリードの元上司の堕天使だったレイナーレの放つ光の槍とは比べ物にならないモノで、それはフリードの持つ長剣から出ている。
そして祐斗の反応を合わせ考えると行きつく答えは一つ。
「お前の糞魔剣と俺様の聖剣エクスカリバー。どっちが上か試させてくださいな!」
祐斗が憎んで止まない聖剣エクスカリバーだ。
今日は本当に間が悪い。
◇◆◇
「死ねや!」
「フッ!」
ギィィン!
祐斗の魔剣とフリードの聖剣が打ち合う。
鍔迫り合いのまま祐斗は魔剣の力を発動させる。
「光喰剣!」
魔剣が闇に染まり、聖剣に絡みつくが。
「それぇ、無駄っすからぁ。残念でした!」
聖剣の輝きに弾かれた。
「確認したかっただけさ。その剣が本物かどうか。これで心置きなく破壊できる!」
祐斗はそのまま剣を力任せに振りぬき、正面から連続で切りつける。
「この聖剣の餌食になるキャラに合わせてきてくれましたか!」
フリードはそれらを往なしている。
今の祐斗は剣を破壊することしか頭に無いせいか、いつもの戦い方をしていない。
正面から突き崩すのはバカ一直線のイッセーのやり方だ。
おまけに援護しようにも祐斗がフリードに粘着しており、尚且つ祐斗の動きがいつもと全く違うため援護が出来ない。
「ぐあっ!」
そして大振りになったところをフリードに狙われ、祐斗は二の腕を斬られた。
「知りませんでした?この剣はクソ悪魔キラー用の武器なんだよ?」
切り口から煙が上がっている。聖なる力が祐斗の身を焼いているようだ。
足の止まった祐斗を追撃するためにフリードは剣を振り上げている。
「やらせるか!ファウンテン・アロー!」
俺は上空に向けて水を放つ。その水は雨に溶け込みフリードに襲い掛かる。
「チッ」
フリードは雨に紛れる水の矢を剣を回転させることで雨もろとも弾いて見せた。
いまのは明らかにおかしい。以前戦った時より剣の速さが圧倒的に上がっている。
「せいっ!」
俺の攻撃に対処するため上に意識を向けていたフリードは足元に居た祐斗の足払いをもろに受けて尻餅をついた。
「っ!汚ぇ!」
「悪魔らしいだろう!ハッ!」
祐斗の横薙ぎの一閃を情けない動きで躱したフリードは立ち上がりそのまま対峙した。
「ありゃ?」
突如フリードは間抜けな声を上げ意識を逸らした。
「セイッ!」
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