飛ばされた先に〜
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
俺は椅子を置いて座る。
「まあ、落ち着いて話が出来るようで何よりだ。・・・悪いが、お前の闇を吸った時・・・記憶を覗かせてもらった」
「・・・!」
「・・・あれはぶちギレて当たり前だ。正直・・・キツい体験をしたな」
誰にも言わなかったが・・・正直、なのはの闇は俺の闇すら引っ張りかけたほど強かった。
「・・・最初は」
「うん?」
「最初は・・・スバル達が行方不明になったって聞いて・・・少し不安になってヴィヴィオを早めに迎えに行ったら・・・そうしたら・・・!」
なのはがうつむき、肩を震わせる。
「目の前で、目の前でヴィヴィオの友達ごと光の矢で・・・!」
・・・それは記憶を見ていたから知っていた。俺はなのはの肩に手を置く。
「それ以上は言わなくていい。・・・それで闇が完全に発現しなかっただけ、凄いさ」
「う・・・うぅ・・・!」
・・・なのはの悲しみ、怒りは簡単に理解できた。家族を失う悲しみは・・・正気じゃいられないから・・・
「(俺もそうだったからな)」
『・・・咲さん、亮さん達が戻ってきたッス』
「そうか・・・なのは、身体は平気か?」
「・・・大丈夫。・・・って言いたいけど・・・」
なのはがゆっくりと宝石・・・レイジングハートを取り出す。
「無理をし過ぎたみたい。身体は上手く動かないし、リンカーコアもレイジングハートも・・・少し、休まないと・・・ごめん」
「いや、気にするな。ただ、いざって時に・・・」
俺は横で寝かせているサチを見る。
「・・・サチさんを守ってほしい。・・・頼めるか?」
「・・・うん、任せて」
「・・・あの野郎にムカついてるのは俺も同じだ。・・・協力して奴を倒そう」
「うん!」
「・・・ま、出発にはまだ次回があるから、取りあえず寝ときなよ」
「でも、寝れないよ・・・」
「大丈夫。睡眠魔法あるからさ」
というわけで睡眠魔法を掛けて(効果が切れるアラーム付き)亮達を迎える。
「うわ・・・」
なんか大量に木を担いでるし。
「こんだけあれば足りるか?」
「むしろ余るぜ、これは・・・」
てな訳で修理を完了させ、闇風に集めて貰った食料を積み、飲料水も確保して・・・
「んじゃ、亮頼むわ」
「俺?」
「水上は呉の専売特許だろ?」
「・・・まあな。水上なら三国最強と言っても過言じゃないね」
「・・・天照に惨敗したって聞きましたけど」
「うぐ・・・と、とにかく出航!!」
船を動かし、俺達は無人島を脱出した・・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ