初めてのフリーライフ
第5話
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呼ばれるのは中々慣れないです。マナーに関してはグレモリー家や悪魔独自の物以外は教会時代に完璧に覚えていたので問題ありません。大戦期の歴史も大まかな部分はどの勢力でも一緒ですが、細かい部分では違いますが仕方のないことでしょう。文字に関しては若干手こずりましたが、こちらも問題無く覚えることが出来ました。
サーゼクス様との契約で作ることになっていた剣は一通りの勉強が終了した後にグレイフィア様がリストを持って来て下さったので、その日の内に2万本を精製して渡してあります。驚かれていましたが、これ位なら何の問題もありません。教会時代は消耗品扱いで大量に作っては折られていましたから。オーダーメイドで作った物はさすがに使い捨てにされることはありませんでしたが、普通の物は使い捨てが基本でしたからね。
それが終わってからは領土の一部を与えられ、そこに屋敷を用意してもらい新たな概念の研究と、死霊秘法の研究を始めました。精神汚染に関してはある程度緩和させる事に成功し、除去も可能となったので始めたのですが、さすがに1ページだけというのは効率が悪いとしか言いようがありませんでした。
内容としてはアトラック・ナチャに関する記述の様なのですが、この1ページには拘束に関する部分しか書かれていません。まあ封印系の概念に取り入れることは出来たので良かったのですが、出来れば一冊丸々欲しい所です。一カ所だけ心当たりがあるので、探索に向かいましょう。白音さんは苦戦している様なので悪魔としての仕事はまだまだ先になる様です。
持って来ている携帯食料を口にしながら夜空を見上げ溜め息をこぼす。アリゾナの砂漠を練り歩くこと三ヶ月、未だに目的の物は見つかっていない。そろそろ食料と水が底を尽きそうなので早めに見つけたいのですが、中々見つかりません。というかあるんでしょうか、最終決戦で勝利したデモンベインは?
アーカムという街はありましたし、覇道財閥もありましたし、総帥は兼定で娘に瑠璃が居る以上は鬼神飛翔のはずです。魔導探偵の噂も聞いた事があるのでデモンベインは此所に落ちているはずなんだけど。機械言語版の死霊秘法はデモンベインに搭載されているものだけだからなんとしても回収したい。最悪、覇道邸地下に侵入する必要があるかもしれないから、出来れば此所で回収したいんですけどね。
そしてその十日後にようやく目的の物であるデモンベインが埋まっていると思われる場所を探し当てた所で食料などが底を付いたので目印に魔剣を埋めてから一度冥界に戻り、白音さんの様子を確認してから再び食料などを補充してから一人でデモンベインの発掘を始めます。風の魔剣を作り出し、砂を吹き飛ばすと朽ちかけている鋼の巨神が姿を現します。
デモンベイン、人の為の鬼戒神、最弱無敵の魔を
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