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ゲルググSEED DESTINY
第八十話 事を成す為に
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キラとデュランダル議長がザフトの本隊から離れた所で戦っている最中、ザフト本隊が駐在するメサイア周辺でも戦闘が行われていた。

「ゴットフリート、一番二番照準!てぇ――――!」

アークエンジェルとクサナギといった複数の艦隊は密集陣形を取り持ちながら砲撃を行う。既に戦闘開始から多少の時間が経過しているが、未だ両者の戦線は膠着状態である。ザフト側は防衛が主なので当然であり、アークエンジェル側は正面から向かえば集中砲火を受けることは確実であり、それを避けるため、未だに両者は距離を詰めておらず、現在はMSの射程距離が届かない艦隊同士の砲撃戦となり、その結果、戦線は膠着していた。

「敵MS、多数――――来ます!」

『MSの迎撃は任せたまえ!それよりもアークエンジェルはメサイアへの突破口を!』

先にしびれを切らしたザフト側の部隊はMSを出撃させて艦を直接叩こうとする。だが、接近してきたザフトのMS部隊に対してリゼルに乗ったバルトフェルドや他のパイロットたちは反撃を開始しだした。リゼルはスペックの関係上、その性能はピーキーなものだがムラサメやザク、グフ果てはゲルググといった量産機のシリーズの中でも上位の潜在能力を持っている機体だ。
無論、その性能を引き出すことは非情に難しく、そういった意味では本来量産には向かない機体なのだが、バルトフェルドのようなエースパイロットが乗るに相応しい機体ではあることは間違いなかった。

『さあ、かかって来るがいい。この砂漠の虎が直々に相手をしてやるぞ!』

専用カラーのバルトフェルドのリゼルはザフトのMSをビームランチャーで次々と貫く。その様子からバルトフェルドの機体が隊長機だと判断し、ザフトの部隊は集中砲火を仕掛けてきた。

『おっと、狙いをこちらに絞ってきたかね?だが、ただ単純に攻撃を仕掛けに来たのでは俺は落とせれんぞ!』

バルトフェルドはリゼルの限界性能を引き出しいる。高機動によって敵を攪乱し、エースパイロットの名に恥じない活躍を見せ、そのまま敵部隊を前にしても引かずに、寧ろ突き進んでいく様はまさに勇往邁進と言った所だろう。

『邪魔だよ、死にたくなかったら退きな!』

『奴さん、数だけは一丁前に揃っているんだな』

バルトフェルドに続いて後続のMS隊もザフトのMSを迎撃していく。ヒルダとマーズもドムのギガランチャーで次々と敵を撃ち落とす。そうした中で一機のグフがヒルダのドムの懐に入り込むが、切り裂こうとビームソードを振り上げると同時にヒルダはスクリーミングニンバスを発動させ、グフを一瞬吹き飛ばして逆にビームサーベルで切り裂いた。

『俺は余裕があるわけでも、殺さないでおくほど技量が高いわけでもないんでね。立ち塞がるというのなら、それ相応の覚悟を持ちたまえよ!』

リゼル
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