第十一話 『白と黒の象徴』 前編
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ーーっ!!一刻も早く、火を消すんだーーーーーっ!!!」
ウェッブリーダーの凄まじい声が響き渡る。全員仕事を中断し、足早に部屋を出て行く。
ド「シトロン!俺たちも行くぞっ!!」
シ「おうっ!」
俺もドニファンに続いて部屋を飛び出した。その後ろからソーヤがちょこちょこついて来る。すると走りながら俺に白い紙を渡した。俺は紙を受け取り開くと、細い文字で、
「RFG『白と黒の象徴』、一つ目の試練 火を消せ。」
と書かれていた。つまり、もう試練は始まっているとゆう事か。
ド「こりゃひでぇ〜な・・・」
いつの間にか、俺とドニファンは城の外にいた。目の前には赤々と燃える炎に包まれた『アディール城』。
ウェ「『イドゥーレ城』の騎士が『アディール城』に火を点けに来たみたいだ。一気に『アディール城』の人間を殺すつもりか。」
シ「人を殺してまで、『白の象徴』を手に入れたいのか。」
俺は拳を握り締める。俺はオルフェスを怒りの拳で殴り飛ばしたい気持ちになった。
ウェ「ジュール!水大砲の準備だっ!!」
ジュ「あいあいさーっ!!」
俺の頭三つ分背が高く、頭に黒いバンダナを巻いた俺と同じ格好をした男が『アディール城』の敷地の端に走って行く。・・・あいつ、海賊か?
ソ「シン様と同じ、『アディール城』の騎士であり、用具担当のジュール・アードリックさんです。」
ソーヤが教えてくれた。ジュールは『アディール城』の敷地の端にしゃがみ込むと、ものすごい速さで両手で地面を掘る。すると、ハンドルのような形をしたものが出てきた。ジュールは謎のハンドルを右に回す。すると、『アディール城』の周りから四つの大砲が出てきたぁっ!?すると、四つの大砲からなんと水が勢いよく噴出したぁっ!?まるででかいスプリンクラーだ・・・俺とソーヤは開いた口が塞がらない。
ド「すっげぇ〜よなぁ〜、『アディール城』の消化対策。」
ドニファンは感心している。火はだんだん弱まっていく。すると、隣にいたソーヤが、
ソ「一つ目の試練、達成ですっ!」
俺は何にもしてねぇけどな。その時、俺の視界にバルコニーが飛び込んできた。あそこの部屋まで水大砲の水は行き渡らないからまだ炎はかなり燃え続けている。しかも、炎がどんどんその部屋まで迫ってきている。まずいっ!あそこにはルーシィが・・・!!さっきまで一緒にいたルーシィの笑顔が脳裏に浮かび上がった。気づいた時には、俺の足は炎に包まれた『アディール城』に向かって走り出していた。その後を、ソーヤがちょこちょことついて来る。
ド「シトロン!?」
バ「どうしたんすかぁっ!?」
ジ
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