第十一話 『白と黒の象徴』 前編
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ニファンが言っていたウェッブリーダーだな。俺とドニファンはウェッブリーダーに歩み寄ると、
ド「ウェッブリーダー、シトロンを連れ戻して来ました。」
ウェ「ご苦労。」
ウェッブリーダーはでかい体を動かして俺を見下ろす。スキンヘッドに茶色いもじゃもじゃの髭が特徴的だった。
ウェ「シトロン。何度言えば分かるんだ。仕事中に抜け出すなと何度も言っただろ。」
ウェブリーダーはあまり怒ってるように見えなかった。逆に優しく感じる。
シ「すみません。」
ウェ「今度からは気をつけるんだぞ。しかし、お前を注意するたびに不思議に思う。」
シ「何がですか?」
ウェ「お前が『白騎士』とゆう異名を持つ有能な騎士である事だ。」
『白騎士』?何だそれ?
ソ「シン様は、『アディール城』の有能な騎士で、ホワイトクラウンでは『白騎士』という異名で有名という設定です。」
ソーヤが教えてくれた。その時、
?「リーダー!ウェッブリーダー!!」
天井から慌てた声が聞こえた。上を見上げると、天井に人が一人通れるくらいの穴が開いていて、鉄の梯子が掛けてあった。穴からは青空が見えた。どうやら外に繋がってるみたいだ。すると、もすごい速さでボサボサ頭の俺と同じ格好をした一人の男が梯子から下りて来た。
ソ「シン様と同じ、『アディール城』の騎士であり、見張り役のバクスター・マーリスさんです。」
ソーヤが教えてくれた。梯子から下りた後も、バクスターは足踏みをしてすごく慌てていた。
ウェ「バクスター、そんなに慌ててどうしたんだ?」
ウェッブリーダーがバクスターに聞くと、バクスターは足踏みを止めて、
バ「イ、『イドゥーレ城』の・・き、騎士が数名・・・馬に乗って来たんすよぉっ!!」
ウェ「何だとっ!?」
シ&ソ以外「!!!???」
俺とソーヤ以外のその場にいた全員がバクスターの声に目を見開く。俺は小声でソーヤに聞く。
シ「『イドゥーレ城』って、『白の象徴』を狙っているオルフェスがいる城だよな?」
ソ「そうです。どうやら『イドゥーレ城』の騎士が数名『アディール城』にやって来たみたいですね。」
何だ?もう『白の象徴』を奪いに来たのか?でも、それなら騎士大勢で『アディール城』を攻めて来るはずだ。それに、試練がまだ出ていない。その時、ウゥゥゥゥゥ、ウゥゥゥゥゥ、ウゥゥゥゥゥという喧しいサイレン音が響き渡った。あまりの音量に俺とソーヤは耳を塞ぐ。いきなり何だぁっ!?
ド「この鳴らし方は・・・火事だっ!!」
ドニファンの声にその場にいた全員が目を見開いた。
ウェ「全員出動だー
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