第三章
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ねた。足は自然に駅に向かっていた。そこから俺達の新しい街に行くつもりだった。今のどうしようもない暮らしから離れて本当の生き方に。
この瞬間までそう思っていた。けれど。それは一瞬で終わっちまった。とんでもない出来事が起こって。
「ひゃはははははははははっ!!」
「んっ!?」
俺もそいつも突然起こった奇妙な笑い声に咄嗟に顔を向けた。するとそこにいたのは。
見ただけでわかった。頭がいかれている。視線が定まっていないし口から涎を垂れ流してる。それで手にはジャックナイフだ。何かでおかしくなった奴だった。
「何だこいつ、危ないな」
「おい、逃げるぞ」
あいつが目を顰めさせたその横で俺は言った。丁度この時はナイフも銃も持ってなかった。生まれ変わるんだと思ってそんなものもついでに売っちまっていた。俺もこいつも。
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