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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第63話 呼び方は正しく
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…ん。とりあえず、手持ちの情報を検証してみましょう?」
「そうだね。あのスピアの出所を判明できれば、真相に近づけるかもしれないし」
レイナとアスナは、その方向で進む事を提案。今はそれしかないだろう。
「……となると、鑑定のスキルか」
リュウキがそう呟いた。その言葉を聞いたレイナは首を傾げた。
「……そうだね。って あれっ? リュウキ君判らないの? その、ほら。いつもの《視る》ってヤツでさ」
レイナが……不思議そうにそう言っている。それを訊いてリュウキは、軽く首を振った。
「……幾らなんでもそれは無理だ。システム外だと言うだけで、万能スキルという訳じゃないからな。あまり無茶を言うなよ」
リュウキの言うように、その《視る》と言うものも、勿論万能と言うわけでもない。
武器の構成や弱点を見抜く事は確かに出来る事だが、誰が作ったのか? どのモンスターが落としたのか? そんな事細かなシステム細部にまでは、流石にわからないのだ。
数値の波の最新部まで読み取り、様々なパターンを解析しなければならない。気の遠くなりそうな程の時間がかかる為、そんな事は試していない。……意味も無いからだ。
そして、何よりも、あの眼を乱用すると、自身に通常よりも遥かに負荷がかかってきて、かなりきついから。
「それで、キリトはどうだ? 心辺は?」
リュウキがキリトに聞くけど、首を左右に振った。
「お前はスキル上げて……。わけないか」
「ふむ……なら 方法は限られてくるか」
と結論したその時だ。アスナは、頬を膨らませていた。
「ちょっと……その 《お前》とか言うのやめてよ!」
アスナは頬を膨らませていて、どうやら怒っている様だ。直ぐ横にいたリュウキはそれに気づき。
「……? 何を怒っている?」
リュウキは首を傾げてそう聞いていた。『そこまで、怒る事なのか?』と。それに答えたのはアスナではなく。
「『何を?』って……そんなの、当然じゃないっ!」
レイナである。答えと同時に バシッ! と背中を叩かれてしまった。結構ノックバックが発生した為、かなり強めに叩かれた様だ。流石のリュウキも衝撃にかなり驚いてしまっていた。
「ッ……当然……なのか?」
驚いたが、リュウキは、レイナの当然、と言う言葉に、今ひとつピンときてないようだ。
「そうっ、とーぜんなのっ!」
レイナも、キリトがアスナに怒っているように……リュウキに怒ってると言うのがしっくりくる。なぜ、怒られているのかは判らない様だった。
「たはははは………」
キリトはそんな2人を見て笑っていた。自分のせいで 事態を招いてしまった筈だが、と思ったのだ。
「ちょっと! 聞いてるのっ!」
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