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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第63話 呼び方は正しく
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うに。
「ゴメンね……。そんな事があったのに……こんな事を聞いちゃって……」
「うん……」
アスナは、手を握ってあげていた。優しく包み込むように。
「い……いえっ……。大丈夫、です」
ヨルコは、涙を拭いながら、毅然とした。泣いてばかりはいられないからだ。
この世界では、これまでにもう 2000人を超える死者が出ている。少しでも、これ以上誰かが死んでしまう様な事態は避けたいと思ったのだ。
「その、その時に、誰かを見なかった?」
彼は、槍で刺され、そして吊るされていたのだ。必ず実行した者がいる筈なのだ。
「……一瞬。本当に一瞬なんですが……カインズの後ろに………誰かいたような気がします……」
彼女が見たと言うその人物。恐らくは、その人物こそが今回の事件の鍵を握っていると思われる。そして十中八九、犯人だろう。
「その人あなたの知っている人だった……?」
アスナは、ヨルコにそう聞くが首を左右に振っていた。
「その……嫌な事を聞くけれど、心当たりはあるかな?カインズさんが誰かに狙われる理由に」
殺された以上、恨みを抱かれている確立が高いのだ。だが、それ以外にも 暗殺ギルドの様に快楽で殺生する連中の可能性もあるが。そう言う連中は、これまでからも、こんな回りくどいやり方などしない。睡眠PKも元々は彼らが編み出した卑劣な裏技だから。
「ッッ!!!」
ヨルコは、一瞬体を震わせた。だが、直ぐに。首を横に振った。
「……………」
リュウキはそのヨルコの表情に違和感を覚えた。どうやら、心当たりがない……訳じゃなさそうだと。
そして、ヨルコをこの層の宿にまで送ることにした。今は1人にするのは……危険だとも思えるのだ。今日、彼女の仲間であるカインズという人物が殺された。そしてその顔見知り……同じギルドのメンバーがその場にもいた。危険だろう、たとえ圏内だったとしても、最早安全エリアではないと思える
「すみません……こんなところまで、送ってもらっちゃって……」
ヨルコは4人に頭を下げていた。
「気にしないで、それよりも……また、明日、お話を聞かせてくださいね」
「………はい」
一行は、ヨルコに一礼をすると……宿の中へと入って言った。
「……とりあえず、尾行の類は無い……。一先ずは安心だ」
リュウキは、あたりを見渡しながらそう言う。ここに来る間にも、周囲を警戒していた。不審人物がいないかどうか、それをずっと警戒していたのだ。
「……ああ、そうだな。じゃあ これからどうする?」
キリトがそう聞いた。彼もリュウキ同様に周囲を索敵スキルで見ていたが、結論はリュウキと同じだった。だから、今後の事を話した。
「う…
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