第三章
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てくれた。
「シカゴでも。元気でね」
「ああ」
「それじゃあ」
発車のベルが鳴る。するとナタリーの頬から涙が溢れ出てきた。
「もう・・・・・・これでね」
「うん・・・・・・これで」
俺は最後にその頬に口付けをした。何か辛い味がした。それで本当にお別れだった。
汽車に乗る俺に手を振ってくれる。もう戻ることのない思い出に。俺はその手を見ながら街を後にするのだった。壊れてしまった思い出にさよならを告げて。
ひとりぼっちのナタリー 完
2006・12・13
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