弐:攻略前
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?アスナからのメッセにキリトの名前もありましたから」
「なっ……名前勝手に出すなよな……。…あ、もしかしてお前が助っ人なのか?」
キリトの話によるとアスナとキリトの2人はラグーラビット食べ終わった後に攻略の約束した際にキリトがクラディールに絡まれると面倒だ、ということを聞いてアスナから「助っ人呼ぶから!!」という強い希望に負けて今日一緒に攻略することになったらしい。
「……多分、そうですね」
「そりゃあ頼もしいな。……クラインたちは一緒じゃないのか?」
「……今日風林火山一応オフなんですよ」
「…あ……悪い」
「……いいですよ、別に……。それにしても……ふぁ…」
小さくあくびをしながら左端の時計を見るといつのまにか集合時間を少し超えていた。クリアを目指す勤勉な攻略組はさっさと迷宮区目指して歩いている。
「……もう帰ってもいいか?」
「……わたしもそれ、何度も考えまし…「きゃああああっ!?」………」
と、ここで言葉の途中で転移門が青白く光り誰かが来るのを知らせてくれる。セリシールはなぜか危険を感じ取り軽く横へ移動する。それと同時に地上一メートルというところから人影が出現し、空中を飛んでさっきまでセリシールがいたほんの隣、キリトの元へとダイブしていった。
「……大丈夫ですか、キり……」
今さっきまで隣で話していた人物がいきなり巻き込まれたのでさすがに心配になって近づいてみるとそこには白いプレイヤーが覆いかぶさっている光景が。しかも下敷きのキリトは無意識にだろうがアスナの胸へと手を伸ばしてしまった。
「や、やーーーっっっ!?」
「………っ!!」
大きな叫び声と共にアスナの鉄拳、そしてすごい速さのセリシールの蹴りがキリトの顔面を捉え、そのまま街にいくつもあるうちの一つのオブジェクトへと飛んでいった。そのおかげ?で覚醒したキリトはその問題の右手を開けたり閉じたりしてこわばった笑顔をして口を開いている。
「や……やぁ、おはようアスナ」
「……最低ですね」
「…キリト君ひど……っ!?」
キッと女子二人の殺気が強くなってキリトを睨んだ瞬間、さらに転移門が青白く光って誰かを転送してきた。アスナはハッとした表情で後ろを振り向いてキリトのうしろへと移動して隠れた。わけもわからないままその転移門を見つめ続けるとそこからは見たことのある顔が現れた。仰々しいマントに紅い紋章で有名な血盟騎士団の装備をしたアスナの護衛、クラディールだった。
「あ、アスナ様。勝手なことをされては困ります」
落ち窪んだその眼でセリシールとキリトの後ろにいるアスナを見つけたのか、ヒステリックな声を上げてものすごい形相を浮かべてこちらへ近づいてくる。
「さぁ、アスナ様。ギルド本部まで戻りましょう」
「嫌よ!!今
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