初めてのフリーライフ
第4話
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。お金を集めるために犯罪の一つや二つに手を染めなければならないかもしれない」
「どうするのが一番だと思いますか?」
「僕的には二つ目のプランを推したい。時間はかかるかもしれないけど、お姉さんが無事なら確実に会うことが出来る。情報屋に関してもエクソシスト時代に腕のいい奴と知り合ってるからね。紹介も出来るし、なんならお金も貸そう。正直言って、三つ目を選んでも生きていけそうにないからね」
「そこまでして貰う訳には」
「そうかい?まあ、気が向いたら言ってくれ。出来る限り力を貸そう」
「ありがとうございます。すみません、顔もちゃんとお見せしていないのに、頼ってばかりで」
「気にしなくて良いですよ。では、また明日」
「あの」
「はい?」
「明日は、ちゃんと顔を見せてくれますか?」
「悩みは晴れましたか?」
「まだ、色々と悩んでいますけど、それでも自分がどうしたいのかだけは分かりました。あとは、私が自分で見つけないといけないことだと思うんです」
「声に迷いが消えましたね」
壁にしていた大剣を蹴り砕いて姿を現す。
「改めて自己紹介をしましょう。僕は木場祐斗、元ガブリエル様直属のエクソシスト兼鍛冶屋だよ」
「塔城白音です。猫又の妖怪です」
どちらからともなく握手を交わす。それにしても、やはり動くんですね、その耳と尻尾。前世の僕もアーチャーも犬よりは猫派だったのでものすごく興味があります。
まあ、触ったりはしませんよ。相手は年下の女性ですからね。揺れる尻尾に釣られそうになる視線を何とか固定する。塔城さんは僕の胸にある十字架に視線が釘付けになっています。
初めて会った天使様に頂いた十字架ですが、持ち主の居場所を突き止める術式がかかっていたので刺客を撃退した後にルールブレイカーで解呪した所、砕けてしまったのでそのままにしていたのですが冥界に来てから身を守るために聖なる力で身を守る為に、今は僕が作った剣を芯にして構築しているのですが、芯に使った剣がガラティーンの所為で昼間である現在は聖なる力が全開で放たれているのです。それを緩和する術式は施してあるのですが、やはり気になってしまいますよね。
「これが僕の力で産み出した聖剣です。今は無理矢理力を押さえつけている状態ですが、僕を冥界の空気から守ってくれる位には聖なる力を発してくれています」
魔力効率は最悪ですけどね。聖剣の恩恵無しで体内に埋め込んでいる魔剣の力を解放するよりはマシ程度です。この状態を維持するのに一日1割程削られます。自然回復量が減っていた精神汚染中はある程度緩和するまでは死を覚悟する位でした。
「……それを付けたままで居る気なんですか?」
「ええ、例え術式で抑えているとは言え、聖剣を芯とした十
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