暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第23話「動き出すそれぞれ」
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が、残念ながらバッチリ千冬や麻耶に耳に聞こえており、


麻耶
「…(チラッ」
千冬
「……」
麻耶
「ヒッ!?」


恐る恐ると言った風に麻耶が千冬へと顔を向けると、能面が如く無表情の千冬の表情を見てしまい思わず悲鳴をあげてしまった。


麻耶
「お、おおおお織斑先生?」
セシリア&箒
「「っ!?………(ゴクッ」」


何とか話題を逸らして能面の様な顔を止めさせようと声をかける麻耶。
麻耶の慌てぶりから何となく事情を察してしまった箒とセシリアの二人は息を飲みその様子を見守っている。
そしてその結果――、


千冬
「………………フッ、何を言っているんだ箒。昔から私は珈琲には片栗粉を入れてたではないか」

「そんなこと今はじめて知りましたよ!? というか、てんぱって私のことを名前で呼んでます!!」



先ほど(前話)以上に見たことも無いウソくさい笑顔で事実を捻じ曲げようとする千冬だった。
が、箒の言うとおり動揺のせいかファーストネームで呼ぶという普段ならやりそうも無いミスを犯してしまう。


千冬
「わ、私はな珈琲の香ばしさと片栗粉によるトロミを味わうのが好きなのだ」
麻耶
「結構な量を入れてたのでトロトロするどころがドロドロすると思うんですけど…」

何とか誤魔化そうとするが、残念ながら言葉を出すごとにどんどんと泥沼にハマるだけであった。

千冬
「おや、どうやらトロミがまだ足りないな。それ一杯、二杯〜」

死んだ魚の様な眼をしながら、自身のマグカップに片栗粉をどんどん投入していく。
どうやら彼女は自分で墓穴を掘り、墓標を立てて埋まる気のようだ。

千冬
「それじゃあ、逝ってみよう!!(グビッ」

既にもうドロドロを通り越してゼリーのように中途半端に固まった珈琲(生暖かい)を飲もうとする千冬。
ちゃんとかき混ぜていなかったせいか、所々にダマがが出来ているのが遠目でも見れる。



「止めてください千冬さん!!(ガシッ」
千冬
「放せ箒!!!」

「放しません!! ほとんどがジャガイモの澱粉で栄養分としてはお米や小麦粉と大差ないですけど、その量は絶対に身体に悪いです!!!」
セシリア
「お詳しのですね篠之乃さん」
麻耶
「も〜誰ですか!! こんなとろこに片栗粉を置いたのわ〜〜〜!!!」




「クシュンッ!」
「ウツホチャンカゼ?」
「イエ、ソンナハズハ…」


暴走する観測室を脇に何処かで眼鏡の似合う美人がくしゃみをしたそうな……。



〜数分後〜


千冬
「ぜぇ、ぜぇ…すまない少々取り乱した」

「いえ、別に…」
セシリア
「…大丈夫ですわ」

千冬
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