暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第23話「動き出すそれぞれ」
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一夏
「それに…」


[ビビッ]

<無所属機にロックされました>


一夏
「どうやらロックされたみたいですしね……」

ハハ、ロックされるだなんてセシリアのブルー・ティアーズに何回もやられてるってのに凄く緊張する。
代表決定戦のときにもあった「お前を狙っている」っていうのを感じるよ。

ただ、セシリアの時とは何となく違う気がするのは何でろう…


鈴音
「ああもう! わかったわよ!! とにかく、皆が避難しきるまで時間を稼ぐわよ!! (ゴウッ!!」
一夏
「ああ!! (ゴウッ!!」

考えるのはあとだ。兎に角あいつをここに抑えないと!!


―――
――



麻耶の指示を無視して謎の襲撃者へと戦いを挑み始めた鈴音と一夏。


麻耶
「ちょっと二人とも!! 何勝手な事をしているんですか!! 聞いてます!!!」
千冬
「……やらせておけ」
麻耶
「織斑先生!?」
千冬
「本人たちがああも言ってるのだ、あの侵入者の相手は二人に任せておこう」
麻耶
「ですが――」

千冬
「落ち着け山田先生。糖分が足りないからイライラするのだ」


そう言って一人席を立ち、珈琲を煎れる千冬。

だが――、


真耶
「あの〜、織斑先生」
千冬
「なんです山田先生。先生も飲まれますか?」
麻耶
「い、いえ、その………………………それ、片栗粉ですよ」


そう、千冬が珈琲に入れていたのは塩でも砂糖でもない。
あんかけやマーボーを作るとき、または肉料理の下ごしらえのときやカレーを作る際に水の分量を間違えたとき、果てにはボディパウダーを作ったり、黒カビの退治、纏めて入れてた輪ゴムのくっつきを防止するのに使えるあの片栗粉であった。


千冬
「……なぜだ。なぜ片栗粉がここにあるのだ?」
麻耶
「さ、さぁ? 私に聞かれましても…」

まぁ、普通は珈琲とセットで容器やスティックが置いてあったら砂糖類だと思うだろう。

どうでもいいが箱の蓋には“松平”、箱自身には“片栗粉”と書いてある。


千冬
「(松平? 徳川と何の関係が…)」

残念ながら、千冬にはネタの意味が解らなかったようだ。



セシリア
「篠之乃さん(コソッ」

「なんだオルコット(コソッ」
セシリア
「私、お恥ずかしながら料理をしたことがありませんの(コソッ」

「…それで?(コソッ」
セシリア
「チェルシー…私の幼馴染から塩と砂糖を間違えるという話を聞いたことがありますが、片栗粉も似てらっしゃいますの?(コソッ」

「いや、確かに白いが、普通は間違えないぞ(コソッ」


バレないようにコソコソと話している二人だ
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