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中二病が主人公になったら?
第13話
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タチが里抜けする前にちょっと頼みごとが・・・」
「何だ?言ってみろ。」
「いや〜、ちょっと訳あってイタチさんの血を少し恵んでくれませんかね。」

そう言って、ナルトはポーチから注射器を取り出した。

「一体、何故そんなことを?」
「う〜ん、とりあえず私の眼を見て貰えれば分かると思いますが・・・」

ナルトは眼に少し力を入れ、眼の模様を万華鏡に変化させる。

「・・・!?
何故君が使えるのだ!?」
「親の遺伝ですかね。
まあ、私の父『四代目火影 波風ミナト』は少々謎が多い人ですからね。
出生地も血筋も分かりませんから。
とりあえず、これでイタチの血を分けて欲しい理由が少し分かって貰えましたか?」
「ああ、失明のリスクのことだろう。
わかった・・・それぐらいならお安い御用だ。」

こうしてナルトは、ナルトの目的をイタチに勘違いさせる形ではあったが、とりあえずイタチの血液(輸血パック1つ分)を手に入れた。
もちろん、場所をナルトの自宅に変えてやりました。

「しかし、こんなので失明を防げるのかい?」
「ちょっと私に良い考えがありましてね。
これで、万が一イタチさんがサスケに眼を譲る前に潰されてしまっても何とかなると思いますよ。」
「君はオレの目的をどこまで知っている?」
「・・・全部です。
というか、今回の事件の真相から仮面の男の正体、ホント何から何まで知っています。
だから、サスケのことは心配せずに安心して里を抜けて下さい。
そして、またいつか甘味処巡りでもしましょう。」
「ああ・・・ありがとう、ナルト君。」

イタチは少しハラハラと涙を流しながらではあったが、笑顔で木の葉を去って行った。
静かに昇り始めた朝日に照らされながら・・・。
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