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中二病が主人公になったら?
第13話
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くなっていた。

イタチがしばらく佇んでいると、トタトタと慌ただしい音が廊下から聞こえ始めた。
イタチはその音に全く動じずに待っていると、その音が部屋の前で途切れ、部屋のドアが勢いよく開かれた。

「父さん!母さん!一体何・・・が・・・?」

鬼気迫る勢いで入って来たのも束の間、眼前の光景が入って来た人物の勢いを削ぎ取り、ハッと息を飲ませる。

「父さん!!母さん!!」

血塗れになり、ピクリとも動かなくなっている両親に呼びかける。
そして、その場にもう1人いる人物の方に目を向ける。

「・・・!!兄さん!」

暗闇で見えなかったイタチの顔が月の光で淡く不気味に照らし出される。

「・・・兄さん!!父さんと母さんが!!
何で!どうして!!一体、誰がこんなこ・・・!?」

突如、イタチから手裏剣が放たれ、サスケの肩を鋭く切ってドアに突き刺さった。

「くっ・・・・・・」

サスケは斬られた痛みで思わず顔を歪める。

「愚かなる弟よ・・・・・・」

目を瞑りながらサスケに語りかけるイタチ。
サスケは何やら良からぬ気配をイタチから感じとり、たじろく。

イタチが静かに目を少し開け、そして一気に目を見開きサスケの目を睨みつけた。

「万華鏡写輪眼!!」

手裏剣模様を浮かべ、酷く充血した眼をサスケが視認した瞬間、現実は白黒の世界へ反転した。

「ぎゃあぁあああッ!!」

白黒の世界の中でサスケは、家族との思い出がぐちゃぐちゃ、粉々にされていくイメージと両親が今まさに殺される瞬間の映像が濁流となって頭の中に雪崩れ込み、悲鳴を上げる。

しばらくしてそれが収まると、サスケは床にドサリと崩れ倒れた。

「・・・どうして・・・・・・兄さんが・・・?」

サスケは精神的苦痛の余韻に耐えながらもイタチに問う。
しかし、そんな弟を見ても何も思わないような素振りでイタチは答える。

「己の器を量る為だ。」・・・と。

イタチの回答にサスケは、「オレの"器"はこの下らぬ一族に絶望している。」と依然口にしていたイタチの姿が思い起こされる。

「・・・器を量る・・・・・・?
それだけ・・・それだけの為に・・・
皆を殺したって・・・言うのか・・・?」

イタチの言っていることが理解出来ず、サスケは再度問う。

「それが重要なのだ。」

目を細めて、それが当たり前と言うような言い方でイタチは答えた。

「なんだァ・・・それ・・・ふざけんなァ!!!」

サスケはキレた。
機敏に立ち上がり、右手に握り拳を作って低い姿勢でイタチに突っ込んで行った。
しかし、イタチが放った腹部への右拳に返り討ちにされ、再びうつ伏せに倒れたのだが・・・

「ノォオホォオオオホァオア
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