暁 〜小説投稿サイト〜
モンスターハンター 〜厄災の狩人達〜
陽龍と陰龍
黒き闇に堕つ
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腕をだらりと下げ、その身を包んでいたグラビドXシリーズは黒色変形してまるで生きている飛竜の甲殻のように血が通った色になり
顔の部分も牙がむき出しで目は赤く光り、反対側の腕は幻夢悲壮刀【黒力白夢】を取り込み今にも何かに切りかかろうとしていた

「古龍…塵も…残さねぇ!」

いきなり一人で陰龍ネヴィアに向かって走り出した

「ちょ、おいロギア!」

エイジが叫びかけるもロギアは聞かず、ネヴィアに斬りかかった。
太刀は大剣ではないものの結構な重量を誇るため、扱いにはかなりの力量を必要とする。
しかしロギアはまるで片手剣のように【黒力白夢】を出鱈目に振りまくっている

「お、恐れていた事がついに…」

ワーノルドはその場に頭を抱えながらしゃがみこんだ

「じゃ、じゃあアレが…あの刀に感情を飲まれたロギアさん…?」

陰龍はその身に斬りかかってくるロギアを吹き飛ばそうと翼を動かした。
先ほど同様すさまじい風圧が辺りを駆け抜ける

「う、うぐぐ…あんなの二回や三回もされちゃたまんねぇぜ…!」

しかしロギアは太刀をネヴィアの甲殻に突き立て、支えにしながら風圧に耐えている

「携行型軽弩兵器充圧完了!いつでも撃てます!」

「よし、今向かっているハンター一名に当てずに命中させよ!一発もムダにするな!」

「了解!着弾点微調整、各自発射!」

バリスタ隊から第二波の攻撃がネヴィアに向かった。
ネヴィアの起こした風圧が駆け抜けた空を今度はバリスタの弾丸が駆け抜ける。
バリスタ隊の弾丸は全弾命中。ロギアにも当たりはしなかった。

「お?あの部分の甲殻少し剥げてないか?」

エイジが指をさす。エイジが指す方角のネヴィアの甲殻は少し剥げ、内部の筋肉が見えていた。

「バリスタの弾丸は着実にダメージを与えています!このまま攻撃を続けましょう、隊長!」

「…いや、作戦を変える。
充填圧力を百五十パーセントにしてネヴィアの隙を突いて打ち込む!」

「た、隊長!?」

「考えてもみろ、圧力百二十パーセントでようやく甲殻が剥げるくらいだ。
その圧力を続けて掛ければ携行型のバリスタはもたない。
ならば最高負荷圧を一度だけ、チャンスに叩き込むほうが建設的だ。」

「…了解!各兵器最高負荷圧の百五十パーセント充圧開始!」

バリスタ隊の隊員が調整を再開するころ

「どうやらバリスタの使用チャンスはあと一回だけのようです。
それまでに有効な手立てをこちらでも考えましょう。」

「アルフレッド、何かこの辺の物質で爆薬は作れないかな?」

提案したのはカルヴォだった。

「爆薬…ですか。」

辺りを見回すアルフレッド。

「あ、ちょうどいい所に…
このバクレツの実とバク
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