陽龍と陰龍
黒き闇に堕つ
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だがそうする他ない。
ダイラス、君は頭だ。アルフレッドはヤツの甲殻が堅い部位に盾殴りを頼む。
ノアは翼部分に連射矢を、俺が足を斬って転ばせたら一気に袋叩きするぞ!」
全員が頷き、陰龍に斬りかかった。
「せぇやぁ!」
ロギアが先陣を切って斬り込んだ。
「ん、ここは刃がまだ通るな。よぉし、ここを重点攻撃だ!」
息づいたロギアが太刀の斬撃を加速させていく。
力を得た太刀は更に深く、そして素早く肉を斬りこんでいく。
しかし陰龍ネヴィアはまだ何とも思っていないようだった。まるで虫がいるかのごとく
「やっ、せい!」
アルフレッドの盾殴りも当たっている
「んん〜〜〜…でいっ!」
ダイラスもきちっとため攻撃を頭に当てている
「当たって!」
ノアの連射矢も着弾
「おかしい…何もかもがうまくいきすぎている…。」
ロギアは不思議に思いつつも斬撃を浴びせていった。
しかしネヴィアは動じない。
「変だな…まるで動じない。気絶もしなければ麻痺もしない、まるでこれじゃすでに死んでるみたいだ…。」
その時ふとロギアの脳裏を古記がよぎった
「陰龍は焔の力、風の力、嵐の力、霞の力、そして巨大龍の意志によって目覚める…まさか!?」
ロギアは斬撃をやめ辺りを見回した。
周囲には先ほど力を封じた古龍以外に姿の見当たるものはなかった
「やはりか…だとすると!」
ついでロギアはネヴィアの目を見た。
ネヴィアは深く目を閉じていた
「…こりゃまずいぞ!皆、一時撤退だ!」
「へっ!?こういうときにきっちり攻撃を当てておかないと――」
ダイラスが呆けた顔でロギアを見る。
「そうじゃない!今からこの場所にラオシャンロンが来る!そいつが来た瞬間こいつが目覚めるんだ!」
「まさか!?古記には巨大龍の意志と書いてあったものの、そばにジエンモーランが居たじゃないですか!」
「ネヴィアの目を見てみろ、こいつはまだ眠っている。恐らくエスピナスのような睡眠中の生体本能で俺たちや飛竜と応戦していたんだ。
そしてジエンモーランでは目覚めないとなると…来たか!」
東の方から少しずつ、大きくなってくる足音。
彼の者の前にはいかなる壁も意をなさず、彼の者の前には龍剣のみが許しを得る。
太古の巨大龍―ラオシャンロン―
「アイツの意志…つまり咆哮をしたとき、ネヴィアは本格的に目覚め辺りを焦土と変えるだろう。」
「そんな…じゃあ俺たちはどうすれば!?」
「…古龍迎撃隊の様子を見て、ダメなら総攻撃だな。」
「…分かった。いくらハンターっつったって死んだら意味ないもんな!
アル、ロギアさんに従おうぜ!」
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