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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
過去編
挿話集
聖燗幻夜@
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いているのは我の強い(負けず嫌い)、1団リーダーのパーティー。余裕がある時にレーザーを弾いてやったら嫌な顔されたので二度とやってない。

だが、一様にHPを赤く染めているので壊滅するのも時間の問題だ。

「おーい、キリト。どうする、アレ?」
「放っておく訳にはいかないだろ。一旦、下がるように言ってみる」

そう言ってキリトは反対側に駆けて行き、相手のリーダーさんに何か言っている。

1団は最初の大打撃と今までの戦闘で3分の2が戦闘不能になり、死亡マーカーの回収もままならず立て直せてない。
2団は1団の犠牲の元、最初からパーティーを分散して配置したため被害は軽微だ。

相手のリーダーは厳めしい顔でキリトに何か言い返し、キリトがそれに唖然としてから怒鳴りす。
……うぜぇ。

「揉めてるわねぇ……」
「なんか……『あんた達も引け』とか何とか言ってますよ」

聴力補正のあるシリカが会話の内容をこっちに伝えると、全員が「何言っちゃってんの?」みたいな顔になった。
クラインが珍妙な生物を見たような顔をしながら声を絞り出す。

「な、何言ってんだアイツら……」
「恐らく貢献率的なアレだろ。……てか、まず俺等からタゲ剥がすのが相当ムリゲーな気がするんだが……」

仕方なしに後ろのサクヤ達にスイッチを要請。承諾の合図を受けると防御しながら後退する。



(……にしても、何かあるな)



レイはセラとスイッチの掛け声で位置を代えながら背後の聖像画(イコン)を見据えた。



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