暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第61話 圏内も危険はあります
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リュウキがため息をつくのも無理はない。下の層では、自身の話題も少ないから脱ぐのは吝かでは無いのだが、この層付近の町じゃ認知度は明らかに違うのだから。

「別に良いじゃない? 迷宮区とか以外でも……たまには街でもその格好で。頭からすっぽりずっと覆ってたら、本当に不審者だって思われるわよ?」

 アスナが加わってきて、そう追撃。それもごもっともなご意見だった。

「お姉ちゃんナイス♪」

 レイナも親指を立てて、サンズアップをしながらそう言った。アスナもニコリと笑った。その仕草を見たらよく判る。やはり、姉妹、息がぴったりなのだと。
 確かに飲食店でも そんなスタイルはどうかと思うっと考えているのも事実だった。

「……はぁ、わかったよ」

 観念したようにリュウキはそのままの装備で中へと入っていった。レイナは、リュウキの顔を見てお話したいとずっと思っていたから。出来れば、ずっと普通の装備でいてほしいと思っているのだ。
 その事がリュウキからしたら、悪意があると感じられてしまったのだった。

 
 そして当然ながら、 中に入って席で座っていると。場がざわつく。

「あれ……。血盟騎士団のアスナとレイナじゃないか?」
「あれが……双・閃光の……。最強姉妹……」
「珍しいな、でもあの2人以外で、他の誰か連れているなんて」

 まずは、美人2人の話題があがる。
 前線での姉妹プレイヤーは彼女達だからだろう。そして、双子……ほどは似てなくとも、パッと見はそっくりなのもそうだ。そして話題は変わっていった。
 そんな有名人である2人と一緒にきている2人の事が気になったのだろう。

「わぁっ……隣の男の人って……。かっこいい……」
「え……ええ、まさか……あれって、あの銀髪って……白銀のリュウキ……かな?」
「えっ うそっ あの……リュウキ? 出現率最悪の?? はぐれメ○ルの!」
「ソロプレイヤーでしかも最強って噂の……。」
「あれ?それに隣の黒の剣士は……?」
「……でも、アイツって あれだろ?βテスト上がりの中では最強ってことだろ?」
「ふん……最初の層から、情報やらクエストやらなんやら独占しまくって、それで強くなっただけじゃねーか」
「けっ……」

 アスナたちと違って、妬みの声もある。元βテスター。つまりビーターの異名はまだまだ広まっているようだと感じた。あの事からもう1年以上経つと言うのにだ。
 
 ……特に最前線付近のプレイヤーが集うここでは。

 だが、ビーターより酷い犯罪者ギルドや殺人プレイヤーの存在があるから、ビーターの風当たりは以前よりはマシと言えばマシだろう。暗殺ギルドとのやり取りでも、彼は大いに貢献していたから。
 それでもネットゲーマーは嫉妬深い。その根深さは拭いきれるも
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