教会直下のブラックスミス
第3話
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本人が望めばだけどね。それを断られると、申し訳ないが軟禁という形になるだろう」
「軟禁ですか」
「彼女は猫又の中でも絶滅危惧種である猫?の生き残りでね。出来るだけ死なせたくはないからね。君が渋るのも分かるが」
「いえ、僕も教会で軟禁されてましたから。まあ、そこそこ良い待遇でしたから不満は無かったんです。でも、それが原因の一部で今は教会から追われている身な者で」
「教会から?グレイフィア、彼の手配書はあったかい?」
「いえ、私が知る限りでは無かったはずです」
「教会にとって僕の存在を知らせることは不味いですからね」
そう言ってから殆ど力を込めていない聖剣と魔剣と名剣を作り出す。
「これは!?聖剣創造と魔剣創造?だが、それだと最後の一本の説明がつかない?禁手化しているような気配もない」
「『無限の剣製』魔剣創造の亜種に一応位置づけられています。この1年程度で7年前から強まっていた天界の勢力の力が弱まっているはずでしょう。僕の無限の剣製はあらゆる剣を作り出せる。その力は年々強くなり、とうとう対堕天使の概念を持った剣すらも作れる様になりました。それが原因で上の方の何人かにこう思われてしまった。いずれは対天使用の剣を産み出して謀反を起こすのではないのかとね。おかげで僕は教会から逃げ出すしか生きる道が無くなった。お世話になった人達に別れを告げてから今まで逃亡生活ですよ。教会は僕の痕跡を消すために僕の作った剣の大半を破棄し、昔の武器を使っているみたいですね」
「……何故そんなことを話すんだい?」
「打算的な話ですが、僕も保護してもらいたかったからですかね?死にたくなかったから教会から逃げ出した物の、たった1年で随分と疲れました。そして死霊秘法の写本に侵されてしまった以上、教会に戻ることも出来なくなった。疲れ果てていても、生きるためには逃げ続けるか、誰かに保護されるしかない。そんな時に貴方に出会い、少なくとも信用出来ると思った。こんな子供に、態々自分の印象が悪くなる様なことまで教えてくれたのだから」
「なるほどね。それで私にどんなメリットがあるんだい?」
「年間で2万本の魔剣と名剣を献上しましょう。天界勢が使っていた物と同レベルの物を。それとは別に報酬を貰えるならオーダーメイドで剣を作りましょう」
「そんなにかい!?」
「少なかったですか?教会にいた頃は年間で3万本は作っていましたし、エクソシストとしても活動していましたけど?」
「その2万本とはこの部屋にある剣と同等なのかい?」
「はい。それで、どうでしょうか?」
「私としては構わないのだが、本当に良いのかい?悪魔になれば神に祈りを捧げることも出来なくなるのだよ?」
「主への祈りや十字架で激痛
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