教会直下のブラックスミス
第3話
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の子は妖怪なのに助けたのかい?」
「追って来た悪魔達にも言いましたけど聖書にはこう書かれています。汝、汝が隣人を愛せとね。聖書の解釈は人それぞれですから、私にとっての隣人ではない者とは罪を償おうともしない犯罪者と私に襲いかかって来る者です。そう説明したのに襲いかかって来たので倒したまでです。殺せば面倒なことが起こりそうでしたので命までは奪っていませんが」
「そうみたいだね。最も精神面では無事とは言えないみたいだけど」
そう言って先程までと打って変わり、濃厚な殺気が部屋一杯に溢れる。
「原因は僕ではないのですがね。ここのはぐれ悪魔が研究していた物。それに魂を侵された結果ですよ。触れてみますか?この世の邪悪を一つにぶち込んで混ぜ合わせた様な狂気の一片に。僕自身も侵されてこの様ですよ。もう少しで僕もあの三人の様になっていた」
「少し興味があるね」
「サーゼクス様!!」
「分かっているよ。興味があるだけでそれに触れようとは思わないよ。少なくとも此所に住んでいたはぐれ悪魔の今までの素性とあの三人を見れば彼の言っていることは事実だと分かるからね。ちなみにそれの正体は何なのか聞いても良いかい?」
「死霊秘法の写本の中で最も古い物とされるギリシャ語版の1ページ」
「たかが紙切れ1枚にここまでされるなど信じられるか!!」
「なら、触れてみますか?生半可な覚悟では一瞬にして喰らいつくされるぞ」
脅しと共に少しだけ収納の魔法陣から断片を取り出す。すぐに顔色を変える二人を見てすぐに収納し直す。
「……見ての通り、今ので僕に抵抗する力は完全に無くなった」
僕の汚染も再び侵攻し、髪の毛が金から白になり、立ち上がる気力すらなくなった。少女は結界のおかげで無事なようだ。
「それで、ここへは何が目的で来られたのですか?この少女を始末するというのなら、命をかけて邪魔をさせて貰いますよ」
「いや、逆だ。私は彼女を保護しに来たのだよ」
「保護?すみませんが状況がまったく読めないのですが?」
「ふむ、話すと長くなるから簡単に説明するけど、彼女のお姉さんが主殺しの上に色々と犯罪を起こしてね。はぐれ認定されたのだよ」
「そこまでは理解出来ますけど、それで何故彼女が、ああ、そういうことか。そのお姉さんと仲が良かったから手引きしたとか、色々思われたんですね」
「その判断で間違いないよ。だが彼女は転生悪魔ではないし、罪を犯した訳でもない。ただ一緒に暮らしていただけだ。彼女自身に罪はない。でもそれで納得しない者も多い。あの三人もそう言った考えを持つ主の者でね」
「なるほど。それで保護と言いますが、どうするおつもりで?」
「私の妹の眷属になってもらおうと考えている。無論、
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