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WELCOME TO MY PLANET EARTH!!
第三章
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第三章
「そうだよ。何だよ、一体」
今度は俺に笑ってきた。随分飲んでるせいか声の調子が桁外れに明るい。
「平和に目覚めたっていうのかよ」
「いや、そうじゃないけれどな」
それは否定した。
「ただな。何となくな」
「何となくか」
「ああ、何となくだよ」
こう答えた。
「不意に考えただけさ」
「だったらいいけれどな。それよりな」
「何だよ」
何か不意に言葉を変えてきた。俺もそれに乗った。
「また飲みたくならないか?」
「おいおい、またかよ」
その言葉には思わず呆れた。それで言い返した。
「さっきあんなに飲んだのにか。確か御前」
この時間はサービスで千円で飲み放題だった。それでこいつは大ジョッキ、一・八リットルはあるのを平気で二杯だった。おまけに何処で聞いてきたのかそこにウイスキーのコップを入れて飲んでいた。何かネットでそんな馬鹿な飲み方があるらしい。俺はそれはしなかったがやっぱり二杯にあとチューハイを飲んだ。
「あんなに飲んだのにか」
「それでも飲みたくなったんだよ」
これがこいつの言葉だった。
「だからな」
「飲むのか」
「ああ、どうだい?」
笑いながら俺に言ってきた。
「俺の家に行けば。ビールならたっぷりあるぜ」
「じゃあそれにするか」
そして俺もそれに乗ることにした。何か乗ってみたくなった。
「じゃあそれでやろうぜ。いいな」
「ああ。じゃあ行くか」
こうして俺達はまた飲むことになった。かなり飲んでる筈なのにまだ飲める。けれどここで。
ふと上を見上げた。やっぱりそこには空と月がそのままの色であった。俺はそれを見て心の中で一人思った。
「俺も上手くやりたいけれど。リアルではどうなるのかね」
そこまではわからない。けれど酔いながらも不安なものは感じていた。しかしそれは自分の中に抑えてまた飲みに向かった。家に帰ったら今度こそ上手くやろうと考えながら。
WELCOME TO MY PLANET EARTH!! 完
2008・3・7
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