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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十七話:オトコとオンナと攻略と
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……ここで、違うとか言ってしまったら。
この後キャサリンさんがヘンリーに言い寄ろうとも、私が口を出す権利をその時点で失うことになるわけで。
……しかし知人を相手に、演技に入るという心積もりも無く、いきなりそういうことを言い出すのも……。
返答の仕方に迷う私を、キャサリンさんが問い詰めます。
「ドーラ、どうなのよ?そうなの?違うの?……違うなら」
「そうです!!私の、…………です……」
オトコとか彼氏とか恋人とか。
間を置いておもむろに口を開いたキャサリンさんの様子に、不穏な気配を感じて咄嗟に口を開いたまではいいんですが。
どう言うべきかまで咄嗟には判断できず、断言した割に言葉を濁す私。
私のって、何だよ。
子供か。
子供が所有権を主張するみたいな、何だその言い方。
色んな意味で恥ずかしくなって俯く私に、キャサリンさんが噴き出します。
「……ヤダ、真っ赤になっちゃって!ホントにアンタ、可愛いわよねえー!」
「……」
「冗談よ。アンタがどう言ったって、見りゃわかるわよ。その気も無い他人の男に手を出すほど、飢えて無いわよ。結構モテるのよ、アタシ」
「……」
…………からかったのか!!
そうですよね、キャサリンさんは、一本筋の通ったいいオンナですもんね!
わざわざ気の無い相手に手を出さなくとも、それはおモテになりますよね!
誰でもとはいかなくとも!
「ちょっと、ドーラ。そんな顔で睨んでも、可愛いだけだからやめなさい。アタシだからいいけど、相手が男ならそのまま襲われるわよ」
「……」
真っ赤な顔のまま、涙目の上目遣いでキャサリンさんを睨み付ける私をヘンリーが背後に隠し、またキャサリンさんが噴き出します。
「……アンタはアンタで。ま、こんなに可愛い娘じゃ、心配するのもわかるけどね?うちの娘たちも、血迷ったくらいだし」
はっ、そうだ!
今はからかわれてしまったが、キャサリンさんはクラリスさんと共に、踊り子さんたちの暴走を収めてくれる恩人だった!
いつまでも拗ねて、こんな態度取ってる場合じゃない!
気を取り直して後ろからヘンリーの腕を引き、声をかけます。
「……ヘンリー。キャサリンさんは、
あ
(
・
)
の
(
・
)
踊り子さんたちを抑えてくれる人だから。心配しなくても、ほんとに大丈夫だよ」
「……アイツらを、か」
私の言葉に、ヘンリーの警戒が緩みます。
どんだけ評価低いんだ、踊り子さんたち。
警戒を解いて姿勢を正し、改めてヘンリーが口を開きます。
「キャサリンさんだったか。失礼な真似して、悪かった。俺は、ヘンリーだ。ドーラが世話になった」
「いいのよ。失礼は、お互い様ね。ヘンリーさんね、聞い
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