白馬長史の友達
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に向かう。
見送ってから、星を見ると嬉しそうにこちらを見ていた。
「これほど早く決まるとは。これも天が我らに早期の酒宴を望んでいるという事でありましょう」
「クク、かもな。なら明日、公孫賛殿への献策が終わり次第二人で行こうか。明日の仕事は?」
「とりわけ急ぐような案件もありませぬ。急なモノがあっても代わりにしてくれる者がおりますし」
「……最後のは褒められた事ではないが、決まりだな。じゃあまた明日な」
「ええ、また明日、酒宴にて」
仕事を押し付ける相手というのは誰なんだろうか、と考えながら星に別れを告げて、朱里に言われた仕事を終わらせに俺はその場を後にした。
†
「私が公孫伯珪だ。お前が桃香のところから手伝いに来たという徐晃か?」
「は、徐公明と申します」
執務がある程度片付き昼食を終えた頃、昨日桃香に言われていた一人の来客が現れた。
その者の名は徐晃。大きな体躯にすらりと長い手足、しかし平凡というよりは普通というような顔をしていた。
桃香が言っていたが大層優秀らしい。聞くところによると文官の仕事はほとんどなんでも出来て、さらに仕上げるのがかなり速いとか。武の腕も星が認めるほどと聞く。桃香ばかり羨ましいなぁ。
「それで? お前は何をしてくれるんだ?」
「? 桃香様より内容をお聞きになっていないのですか?」
どういう事だ? それを伝えに来たんじゃないのか?
徐晃の返答にしばし茫然としてしまうが気を確かに持ち、聞くことを変えてみる事にした。
「桃香には徐晃に手伝いをさせるからとしか聞かされていないが」
徐晃は思いもよらなかったのか呆気にとられている。こいつも桃香の天然策略に嵌められた一人だったわけだ。どうせならギリギリの所まで使わせてもらう。
「お前が聞いていないのならば先の言が全てだろう。ではまず幽州の――」
「お待ちください、白蓮様」
曖昧な条件を利用し、徐晃にこちら側の仕事を出来るだけ手伝ってもらえるようにしようと思ったが、隣に控える一人の少女から待ったが掛かる。
何事かと思いその方を見てみると、燃える炎を幻視してしまうほどの怒気を纏っている私の腹心、関靖がこちらを見つめていた。
「どうした、牡丹?」
「私としましてはこいつに雑よごほん、何から何まで手伝いをさせる白蓮様の考えはもはや神の如き閃きだと思うのですが余りに曖昧で投げやりで阿呆でバカすぎる劉備の対応に対して何かしらの報ふごほん、対処をするのが先かと思う訳でしていえ決して違うのです白蓮様を否定しているわけではなくてむしろ崇めていまして命尽きるまでおそばにいたいわけでして素晴らしい所を一から順にならべたいくらいで「しつこい! 長い! 黙れ!」ありがとうございます!」
真名で呼び掛けるとつらつらと、というよりは未だ私
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