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第02回 イベントの構成と人間関係
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 ……それも違うと言っていいでしょう。主人公はヒロインを頑張って攻略します。告白して受け入れてもらうために、もしくはヒロインに告白させるために。
 つまりゲームにおいてプレイヤーが求めているのは、主人公が魔王を倒せるまでに成長する過程であり、身持ちの堅いヒロインが主人公にデレるまでの経過なのです。
 小説でも同じ過程を求めている読者が少なからず存在しているので、それが欠けている場合に唐突な展開だと非難されます。ここで問題になるのは、一人一人が自分の納得できるペースでプレイするのではなく、幾人もの読者が同じ展開を進めるので、納得できる基準、出来ない基準が各人で異なるということです。
 例えばポケモンでは、友人の強いポケモンをトレードしたり育て屋に押しつけて気軽にクリアしようとするプレイヤーもいれば、151匹を自力でレベル100まで育てようとする廃人みたいな人もいます。同じく小説でも、サクサクシナリオを読み進めたい人と、じっくりと主人公が強くなっていく過程を見たいという人に分かれてしまうのです。
 ですので自分が必要だと考えるだけのイベントを挟んでしまえば、残念ながら後の批判は無視してしまうしかありません。全員が納得してくれることはないので諦めましょう。


1-01-3 メインイベントとサブイベントのバランス

 ですが、それらの最低限のバランスは考慮する必要があるのは確かです。サブイベントがなければ「かわいいヒロイン」は記号にすぎませんし、勇者はいきなりレベルが10ずつ上昇して数話で魔王を倒すように見えるでしょう。それに、最初から最後までクライマックスでは途中で読むのに疲れてしまいます。ですので、サブイベントは必ず入れる必要があります。
 では、どのように入れるのが一般的なのでしょうか? これはジャンルによって異なりますが、戦争ものであれば5話に1話くらいですかね。ちょうど一山動いて気分が荒んだあたりで落ち着くための閑話として挟む感じがいいと思います。ちなみに戦争アニメで有名(?)なガンダムSEEDでは10話に1話程度、マクロスFでは5話に1話でした(ちゃんと測ったわけではなく記憶頼みなので違うかもしれませんが)。
 現実の日常に近い世界観を有する恋愛ものであれば、世界観説明回やちょっとした可逆的変化としてのサブイベントはもっと少なくても構わないと思いますが、ここでもう1つの要素が入ります。

1-01-4 人物へのテコ入れ

 先ほど、サブイベントがなければ「かわいいヒロイン」は記号に過ぎないと書きましたが、サブイベントには人物の印象を強めるためのエピソードを挟むことが出来ます。そこで、普段は印象が薄い個人としてのメンバーの個性を強調したり、かわいいヒロインの具体的に萌えるためのポイントを書いていくことを考慮する必要がありま
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