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MS Operative Theory
ジオン公国軍の試作兵器B
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戦争末期以降の機体も多かったため、最終的な運用データの回収も行われなかったようである。



??試作機との区別が困難な「先行量産機」??

 YMS-07(プロトタイプ・グフ)やYMT-05(ヒルドルブ)のように、「Y」ナンバーは試作機に与えられる形式番号であることは既に述べた。しかし、「Y」ナンバーはYMS-14(先行量産型ゲルググ)に見られるように、量産機に先行する形で試験的に生産される先行量産型にもつけられる形式番号でもあった。

このため、ジオン公国軍の試作機と先行量産型は混合されることが多いが、本来、両社は異なるカテゴリーに分類される。だが、YMS-15(ギャン)の様に制式採用されなかったために、結果的に試作にとまった機体も存在していることが、混乱に拍車をかけている。

仮にギャンが制式採用された場合、MS-14(ゲルググ)が試作機となっていた可能性が高い。更に、ゲルググの場合はMS-06R-3(ゲルググ先行試作型)を試作機と見えることも混乱の一つと考えられる。これに加え、YMS-07B(グフ先行量産機)の様に、試作機(YMS-07(プロトタイプ・グフ))を改修したモデルにも「Y」ナンバーを付けることがある。


●YMS-07B(グフ先行量産機)

 YMS-07(プロトタイプ・グフ)の試作3号機に、ヒート・ロッドやフィンガー・バルカンを搭載するなど、B型相当の仕様に改修したタイプ。ランバ・ラル大尉の乗機として知られる。


●YMS-14(先行量産型ゲルググ)

 U.C.0079,10に25機生産された、ゲルググの先行量産型。量産機との性能差はない。24機は突撃機動軍ジョニー・ライデン中佐所属のキマイラ隊に、1機はシャア・アズナブル大佐に与えられた。


●YMS-05(試験型ザクT)

 EMS-04(ヅダ)との制式化の競合試験に提出された機体。U.C.0075初旬と言う試験時期から考えると、初期の先行量産試作型のMS-05Aと同じか、同等の機体と思われる。


●YMS-06A(ザクU先行量産機)

 U.C.0077,08に生産開始された、ザクUの試作機とも言われる最初期のタイプ。実質的な先行量産型で、84機が作られた。翌月にはC型の先行量産が始まっている。





補足事項

??MS、MA以外の試作兵器??

 開発費の多くをMSやMA、運用艦艇に投入していたジオン公国軍も、それ以外の兵器開発を疎かにしていた訳ではない。一年戦争初期には非MS関連の試作兵器も見られた。

こうした非MS関連試作兵器には、艦隊戦用巨大ビーム砲のような大型兵器から、ミノフスキー粒子散布下用の自走観測ポッドまで多種多様なものがあった。


●QCX-76A(
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