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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第四層
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ワールはアリアを連れ、何故かキリトが所属している

中堅ギルドのハウスへやって来て、基地ゲット&生還おめでとうパーティに参加していた。

リーダーらしいケイタと名乗ったプレイヤー含め、他のギルメンも俺達にはにこやかだ。

例の黒髪美少女・サチちゃんは・・・ノワールの向かいに座り、うっとりと眺めている。


「それで、その……何故助けに来てくれたんですか?」

「だからさっきも言ったじゃない。美少女の為よ!!」

「あー……聞き方が悪かったっすね。何で助けに来られたんですか?」


その質問に、事情の読めた俺達はどう答えてよいのやら思案して居ると、メイス使いが立ち上がった。

確かテツオとか言ったか―――は、少々離れた所で暗くなっているキリトを睨みながら、言った。


「キリトの知り合いとかでな、キリトが前持たせている間にサチがメッセージ飛ばしたんだ。

何でこんな有名人と知り合いかは……本人から聞けばいいと思うんだが?

まぁ俺は大体事情読めて来たんだがな。明らかに高レベルのソードスキルを使って、攻略組と知り合いなんて。」

「それは………!どういう事だ、よ、キリト……?」

「………お前が察した通りだよ、ケイタ。俺は………攻略組の一人でベーターだ。

レベルだってお前達よりも30は上だ。……俺は、お前達を騙していたんだ。」

「そういう……事か……。通りで初めて行くダンジョンのモンスターにも、落ち着いて対応してた訳だ。

お前にとっちゃ、飽きる程狩ったモンスターだもんな……!!」


キリトが秘密を打ち明けた事にケイタは激昂し、テツオはキリトを睨み続けている。しかし、他の男二人は察した、

得もすれば得心が行ったような表情だ。サチちゃんは・・・もう置いておこう。

そして、責められても顔を伏せたまま何も言わないキリトに掴みかかった。


「お前は!!俺達みたいな中堅ギルドを守って、越に浸って!憐れんで!それで満足か!?」

「………あぁ、お前達を守って、自分の強さに酔って。凄く……満たされてたよ。」

「―――このっ!!」
ガツッ!
「き、キリト…!だ、だいじょうぶ?」


そのまま殴りつけられ、テーブルに体を叩き付けた。が、オブジェクトとして設置されたそれは動く事もなく、

キリトはそのまま床にずり落ちた。逸早くサチちゃんが反応し、甲斐甲斐しくキリトの傍に膝を付いた。

・・・が、それは悪手。それを見た二人は更に怒気を上げ、斬りかからんばかりの勢いだ。


「サチ!お前はそいつの味方をするのか!?そんな……裏切り者のビーターを!!」

「け、ケイタ……その、私は………。」

「……いいんだ、サチ。俺が悪いんだ……。」


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