少年は剣の世界で城を上るようです 第四層
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「いいえ、それでお終いよ。」
ミミックが大剣を取り出し、ソードスキルと同じライトエフェクトに包まれる。同じくしてノワールさんの
長槍も先程と同じライトエフェクトに包まれ・・・ミミックの姿が掻き消えた。いや、移動したのだ。
俺たちの前方3m、後ろを向いたシュウマの方へ。相手の特性を利用した?そんな危険な事を平然と・・・!
『ゲルルギョァg「"カイン・エグゾカンス"!!!」
ドッ――――――――パァン!!
見慣れたノワールさんの黒槍がミミックの右腕部分に吸い込まれると、風船が弾けた様な音を立て、右手が
吹き飛んだ。それを合図に、シュウマの大鎌が薄紫のライトエフェクトに包まれ、逆三角形型に奔る。
「―――"閻魔座興"。」
『ゲギャァ―――――――』
バッシャァァァァァァ!
都合、僅か四撃。それだけでボス程もあるミミックのHP三割は吹き飛び、25層の大型ボスと遜色ない量の
青いポリゴンとなって四散した。
そのポリゴンが次々とアイテムやコルとなっては消え、そして、昨日上がったばかりの俺のレベルを
更に上げる程の経験値を残し、消えた。
「目ぼしい……アイテムは特に無いな。消耗品系以外は全部やるよ。結局こいつも持ってなかったか……。」
「あ、ああ。後で皆で分けるよ。ありがとう、助かったよ二人とも。」
「安い良い事よ。こんなので美少女を護れるなら、ね。」
トレードし終わると、颯爽とサチの方へ歩いていくノワールさん。・・・な、なんだか胸騒ぎが・・・。
「大丈夫だった?メッセージくれた子よね。えっと、サチちゃん。」
「は、はい、大丈夫です……!あ、あの、ありがとうございました……!」
「いいのよぉ、気にしないで。あなたみたいな可愛い子がこんな所で死んじゃったら、人類の損失だもの。
何より私が嫌よ。」
「は、はいぃ………///」
頭を撫でられ、湯気が出るのではと言うほど真っ赤になるサチ。・・・凄いなSAO。あそこまで感情が
出るのか。もじもじしていたサチだが、バッと顔を上げると―――
「お、お姉様って呼んでもよろしいですか!?」
「ええ、構わないわよ、サチ。」
おかしな事を言い出した。って、即効OK出しちゃった!?
Side out
Side 愁磨
「仲間がお世話になったようで、ありがとうございました!お陰で命拾いしました。」
「いいわよ、別に気にする事じゃないわ。」
「そーそー、可愛い子の為なら地球の反対側だろうがぶっ飛んで行くさ。」
「俺等の事はどうでもいいのかよ……。」
あのグロいモンスターを倒してから一時間少々。俺とノ
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