暁 〜小説投稿サイト〜
少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第四層
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「いいえ、それでお終いよ。」


ミミックが大剣を取り出し、ソードスキルと同じライトエフェクトに包まれる。同じくしてノワールさんの

長槍も先程と同じライトエフェクトに包まれ・・・ミミックの姿が掻き消えた。いや、移動したのだ。

俺たちの前方3m、後ろを向いたシュウマの方へ。相手の特性を利用した?そんな危険な事を平然と・・・!


『ゲルルギョァg「"カイン・エグゾカンス"!!!」
ドッ――――――――パァン!!


見慣れたノワールさんの黒槍がミミックの右腕部分に吸い込まれると、風船が弾けた様な音を立て、右手が

吹き飛んだ。それを合図に、シュウマの大鎌が薄紫のライトエフェクトに包まれ、逆三角形型に奔る。


「―――"閻魔座興"。」

『ゲギャァ―――――――』
バッシャァァァァァァ!


都合、僅か四撃。それだけでボス程もあるミミックのHP三割は吹き飛び、25層の大型ボスと遜色ない量の

青いポリゴンとなって四散した。

そのポリゴンが次々とアイテムやコルとなっては消え、そして、昨日上がったばかりの俺のレベルを

更に上げる程の経験値を残し、消えた。


「目ぼしい……アイテムは特に無いな。消耗品系以外は全部やるよ。結局こいつも持ってなかったか……。」

「あ、ああ。後で皆で分けるよ。ありがとう、助かったよ二人とも。」

「安い良い事よ。こんなので美少女を護れるなら、ね。」


トレードし終わると、颯爽とサチの方へ歩いていくノワールさん。・・・な、なんだか胸騒ぎが・・・。


「大丈夫だった?メッセージくれた子よね。えっと、サチちゃん。」

「は、はい、大丈夫です……!あ、あの、ありがとうございました……!」

「いいのよぉ、気にしないで。あなたみたいな可愛い子がこんな所で死んじゃったら、人類の損失だもの。

何より私が嫌よ。」

「は、はいぃ………///」


頭を撫でられ、湯気が出るのではと言うほど真っ赤になるサチ。・・・凄いなSAO。あそこまで感情が

出るのか。もじもじしていたサチだが、バッと顔を上げると―――


「お、お姉様って呼んでもよろしいですか!?」

「ええ、構わないわよ、サチ。」


おかしな事を言い出した。って、即効OK出しちゃった!?

Side out


Side 愁磨

「仲間がお世話になったようで、ありがとうございました!お陰で命拾いしました。」

「いいわよ、別に気にする事じゃないわ。」

「そーそー、可愛い子の為なら地球の反対側だろうがぶっ飛んで行くさ。」

「俺等の事はどうでもいいのかよ……。」


あのグロいモンスターを倒してから一時間少々。俺とノ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ