少年は剣の世界で城を上るようです 第四層
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さっきのがソードスキル・・・!?
「"カイン・エグゾカンス"!!!
―――ィンッッ
なんてね?」
ボゴォンッ!!
『グエァ…………!』
投擲された長槍は、ミミックに反応を許さず頭(?)である宝箱の左半分を抉り取った。
部位欠損・・・って、ボスにしか無い筈だ。こいつ、まさか隠しボスなのか!?
「だからそのソードスキル技名違うだろうと……。」
「あら良いじゃない。挙動が殆ど一緒なんだから。」
『グルォギョェァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
「「うるさい!!」」
ドゴザンッ!!
「うっわぁ……アレ何モンだよキリト。」
俺達が苦労どころか命を賭して戦っていた相手をボコボコにしている彼らを見て、テツオが若干引きつつ
問うてくる。あの見た目から察せないか・・・。俺が思っていたよりも、中層プレイヤーに情報・・・と言うか
噂の詳しいところは流れていないらしい。
「シュウマとノワールさんだよ。……ギルド"死神の翼"の、通称"死神一家"だ。」
「死神……って、攻略組み最強の!?」
「何でお前…………そんなのと知り合いなんだよ?」
「そ、それは「ギャーギャーやってんな!お前らの不始末だろうが!後ろからでも攻撃しろ!!」あ、ああ!」
シュウマの怒声(助けとも言うか)に意識も漫ろになっていた俺達は、ミミックの後ろに回り込み、
その隙だらけの背中へソードスキルを連発させる。入り口を盗み見ると、サチは槍を抱えこちらを見ている。
・・・怯えているかと思ったけど・・・あれは・・・。
「うぉっ!?」
ガギン!
「ボケッとするな!残り三割だ、普通ならここでパターン変化が入る!」
「そんなの関係ないわぁ〜、一瞬で終わらせてあげるから。シュウ、合わせてね。」
「ノワールになら言われんでも合わせるぞ?」
「あらそう。なら!」
ノワールさんが言うや否や、シュウマは後方へ素早く飛び退く。体術まで習得しているのか・・・。
パーティじゃあまり使う機会が無いスキルだと思うんだが。
と、そこでノワールさんが至近距離で先程と同じ挙動を取る。それと同時に俺たちのソードスキルがヒットし、
ミミックのHPが赤く変わり―――挙動パターンが変化した。
『ゲッギョォァァ!』
「なん、だ……?自分の口に手突っ込んだ!?」
自分の口・・・いや、宝箱の中に手を入れ、何かを掴み引きずり出す挙動を見せるミミック。
まさか、こいつ・・・!!
『ゲゲゲゲギョォゲギャギャ!』
「剣……!?」
「―――!拙い、ソードスキルだ!!」
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