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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
最終話「勝利/VICTORY」
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「友達のために、ゼロのためにしたことだよ?」
「……?」
「ゼロだって本当はワイリーの手先のまま生きるのは嫌だった。僕はそう思うよ」
「……」
「ゼロの目は、あの時の僕と同じような悲しい目をしていた、どんなに感情を押さえつけても、目だけは変わらないよね」
「……ありがとう、そしてすまない」
「すまない、は言わないでよ?僕らは友達なんだ!今も、これからも……」
「ああ、そうだな?」
「ゼロ?」
すると、彼の背後からフェイトが声をかけた。フェイトの隣にはなのはが笑みを浮かべて立っている。彼女達も仲良くなれたようだ。そしてお互いのリボンを交換している。
「ああ、今行こう?」
ゼロは僕へ振り向き、握手を求めた。僕は彼の手を強く握り交わし、ゼロに別れを言った。
「さようなら、そしてまた会おう?ゼロ!」
「ああ、今度は負けないぞ?何てたって俺はお前の友でもありライバルとなる者だからな?」
「え、ええ!?ゼロがライバルになったら僕は敵わないよ?」
「ハハハ……冗談だ?では、元気でな」
「うん、また遊ぼう!」
「ああ……!」
ゼロはフェイトと寄り添いながら、魔法陣に乗って共に消えていった。二人は姿が消えるまでずっと手を振り続けていた。
静まり返った橋の上で、なのはが僕へ歩み寄った。
「よかったね?ゼロ君とお友達になれて?」
「うん……!」
でも、僕にゼロ以外にもいろんな友達が出来た。僕は一人じゃない、僕には大切な人達はたくさん居る!
「なのは、行こう!」
僕はなのはの手を引き、駆けだした……

鳴海に来てから、僕は変わった。いろんな出来事があったりくじけそうになったりしたけど、いろんな人たちに支えられて僕はこうして光を手にすることが出来た。
僕はこれからも、ヒーローとして、ロックマンとして皆のために戦っていきたいと思います。
そして誰かが困っていたり、悲しんでいたりしたら迷わず手を差し伸べること。
それは誰もが出来そうで、誰も出来ない。だけど、やろうと思えば誰でも出来ることなんだ。僕はそれを胸に込めて、今日も学校へ向かうのでした……

「こうか……よし、出来たぞ?」
ミッドチルダのとある自宅にて、ゼロがフェイトの髪をツインテールに束ねてやっていた。
「ありがとう!ゼロ」
「うん!よく似合っているよ?フェイト」
「なのはから貰ったプレゼントのようだな?今度会うときまで大事に持っているんだぞ?フェイト……」
「そういえば、ゼロはタケル君から何か交換しなかったの?」
「俺か?俺は……そうだな。でも、アイツから大切なことを教わったから、それだけで十分さ?」
「へぇ?どういうことだい?もしかしてフェイトの口説きかたか?」
そうアルフがからかい、フェイトとゼロは急に赤くなってしまう。
「ち、違う!その
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