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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第十二話「友/FRIEND」
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務室にて、アルフは意識を失った主のフェイトを看病していたが、アルフは決意して横たわるフェイトへと語りかけた。
「あの子達と、ゼロが心配だからちょっと手伝ってくるね?」
アルフは意識がもうろうとするフェイトの頬をそっと撫でる。
「ゼロを連れてすぐに戻ってくるよ?そして、全部終わったら……私の知る本当のフェイトに戻ってね?」
そう言い残すと、彼女は去って行った。しかし、アルフが去った後にフェイトは意識をわずかに取り戻し、ふと横に映し出されている映像を目にした。そこには、タケルとなのは、クロノ達が時の庭園へ向かい、騎士とイレギュラーを薙ぎ払っていた。
(母さんは、最後まで私に微笑んでくれなかった……)
母、プレシアのことを思いだした。
(私が生きている理由は、母さんに認めてもらいたかったからだ。どんなに足りないと言われても、どんなにひどいことをされても、認めてもらいたかった。あんなにハッキリ捨てられた今でも、まだ私……母さんにすがりついている。)
戦闘の映像はアルフがタケル達と合流を果たしている。しかし、もう一人いない。彼女が密かに思いを寄せていた紅の剣士が一人……
(ゼロ、アルフ……これまで私と一緒に居てくれてありがとう。言うことを聞かない私に付いて来てくれて……そして、私と対等に戦い、私と向き合ってくれた白い服の子、何度も私の名前を呼んでくれた……何度も……)
フェイトは抑えきれない涙を目に、起き上がった。
(生きていたいのは、母さんに認めてもらいたいからだった!それ以外に生きる意味なんてないと思っていた。でも……!)
それを否定しながらフェイトの頭に浮かんだ人物はゼロだった。
(ゼロと居るうちに今まで抱えていた、母さんのために生きるという意味を忘れ、ゼロと共に生きていきたいという思いを抱いた。ゼロは、私と同じ境遇を持っていながら、私と違って彼の心は温かかった。どんな時でも、悲しいときだってアルフと一緒に私のそばに寄り添ってくれていた……感情を出さない私を、優しく包み込んでくれた……!)
すると、彼女は見つめている映像は、タケル達からゼロの戦況へと映像が代わったのだ。
「ゼロ……!?」
しかし、映像に映る、ゼロの姿は違っていた。VAVAによって苦戦を強いられ、傷だらけになりながらもセイバーを掲げ、立ち向かっていた。このままではゼロに勝利は見えない。あんなに傷ついても立ちあがり、戦い続ける。そんな彼の姿を目に彼女は再び涙が流れた。彼女はある決意を胸にベッドから離れると、彼女は懐から罅だらけのバルディッシュを展開させた。
「行くよ……バルディッシュ、今までの自分を終わらすために。そして、私が思いを込める大切な人を助けるために!」
魔法陣を展開させてフェイトは時の庭園へと向かった。

「数が多すぎる!」
いくら倒してもタケ
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