出会ったのは雛鳥
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世に、等々。
荊州の有名な私塾といえば水鏡塾かな?運が良かったら諸葛亮とか鳳統とかに会えたりして。後の蜀の二大軍師とか見ておきたいもんだ。
劉表が贔屓にするのは水鏡塾があるからだろう。優秀な人材はこの時代ではほんとに貴重だし。
曹操に仕えるのもなぁ。世界を変えなきゃいけないのに正史通りいったら難しいんじゃないの?とか考えてしまうのは安直すぎるだろうか。
でも怖いなあ。目ん玉むしゃむしゃするおっさんとか100万の軍勢とか作っちゃう人と戦うなんて。
考えただけで恐ろしくなる。殺意を向けられることなどほとんどない日本で暮らしてたんだ。戦争なんか想像もできない。
しかし天の御使いってなんだろう。胡散臭いっていうかなんていうかよくわからん。
そういえば、この世界に来て驚いたのがまず服装だった。なんでスカートとかビキニとかキャミソールとかがあるんだよ! 阿蘇阿蘇ってなんだ!正史とちょっと違うどころか全く違うんですが!
いろいろと考え事をしたり、性悪幼女の説明不足にいろいろ不満を並べて歩いていたらもとの広場に来てしまった。
まあいいかと渦巻く思考を打ち切り、木陰で一休みしようと思い近づいていくと見たことのあるとんがり帽子が視界に映った。
「また魔女っ娘がいる……」
お気に入りの場所なのかもしれない。
もう暗くなりはじめてるのに大丈夫なのか? って寝てるじゃねーか。こんなに可愛いのによく攫われなかったなホント。
「おーい。お嬢ちゃん起きろ」
おせっかいかもしれないが関わってしまったんだ、せめて起こして家に帰るようにいってやろう。危ないし。
「……んー……」
起きねーな。ほっぺた伸ばしてみよう。さっき頭撫でて逃げられた? 知らん、起きないのが悪い。
「起きろー。手遅れになっても知らんぞー。」
うひょー! のびるのびる。それとすげぇ柔らかい。幼女のほっぺってのはなんでこうもうまそうなのか、って言ったどっかの店長の言葉が少しだけわかる。
「あふぁふぁ……朱里ひゃんいたいよぅ…………っ!あわわぁ〜〜〜〜!!」
起きた! 目があった! 時間が止まった! と思ったら猛スピードで逃げて行ってしまった。あれなら世界を狙える……と、本忘れて行ってるし。あわあわ言うのは口癖なのかね。
ちょっと休憩したら宿でもさがすかなぁ。
本は明日にでも渡そうと思い、盗まれたら悪いので持っていくことにした。
†
不覚でした。
まさか寝てしまうとは。
あの後、本屋さんに行って新しい本を買って戻ってみたら、予想通り旅人さんはいなかったのでゆっくり勉強していたはずでした。
いつの間に意識が落ちたのか、それでも暗くなるまで気付かないなんて。悩みごとで夜寝れないのも原因かなぁ。
しかも旅人さんは戻ってき
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