第二章 [ 神 鳴 ]
二十六話 神々の戦 風雨の軍神
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た。
ガキィィィ!!!なんとか受け止める事は出来たが反応が遅れたせいだ上から押さえつけられる形になってしまった。
でもこれだけ接近していれば迂闊に御柱で僕を攻撃できない筈だ。
「…あんた本当に大した人間だよ!いや本当に人間か?」
棍に込める力を強めながら神奈子が僕にそう問いかけてくる。
「さてね、一応人間に分類できるはずだよ!まぁいろいろ混ざってはいるけどね!」
押し込む圧力に抗しながら軽い口調で答える。
「まぁいいさ!悪いけどそろそろあんたに付けられた汚名を返上させてもらうよ七枷!」
神奈子の言葉に合わせる様に僕達の周囲に次々に御柱が突き刺さっていく。等間隔に円陣を組むように。
「っ!?」
それを見た瞬間頭に警鐘が鳴り響く。すぐにここから逃げろと。神奈子を振り払う為に能力を使おうとした時、物凄い圧力が僕を締め上げた。
「がっ!はっ!」
身体を見ると風が蛇の様に僕に纏わり付き締め上げる様に流動している。気付けば神奈子が僕から離れ手を頭上に掲げている。視線を上に向けると僕の上空で無数の雷が一点に向け集められていた。
やばい!あれは喰らっちゃいけない!締め上げられる中、持てる全力を振り絞り拘束を緩める。
「色欲!弾けろ!!」
僕の目の前に色欲が現れそして音を立てて砕け散った。
「さよならだ!七枷!」
神奈子が掲げていた手を振り下ろすのに合わせ上空のプラズマが眩い雷光を放ちながら僕に降り注いだ。
耳を劈く様な轟音と目を焼く程の光を放ちながら凄まじい衝撃と熱量で大地を穿ち破壊する。
神奈子が持つ切り札の一枚。勝った、神奈子はそう確信したが爆煙の中から現れた虚空を見て驚愕した。あの攻撃が直撃して無事な訳が無い、と。
僕の身体を青白い濃い霧状の靄が覆っていた。
色欲の霧はあらゆるものを狂わせる効果がある。しかし即効性は無くあくまで狂わせるだけなので無力化や無効化している訳ではない。
だが使用時間を犠牲にする事で物理攻撃以外のあらゆる現象を無効化する事が出来る。ただし効果時間はたったの十五秒間。使い所は難しいけれど今の様な状況では絶体絶命を覆す切り札になる。
僕は動揺して動きが鈍っている神奈子に全速力で斬り込んだ。神奈子は僕を迎撃しようと御柱を放ってくるが僕に纏わり付いている靄に触れた瞬間霧散した。諏訪子の鉄輪と一緒で神力で具現化した物だったみたいだ。
「なっ!?」
柱が霧散した光景をみて防御が遅れた神奈子に右袈裟の一撃を放つ。神奈子は棍で受け止めようと構えたがさっきの光景を思い出したのかすんでの所で回避に切り替えた。だが躱しきれずに僕の刀は神奈子の左肩を浅く斬り
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