第七十九話 アンタレスの劫火
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もしれない。でも、今諦めてしまったらそこで総てが終わってしまう!争いによって生み出した平和はやがて新たな争いを生み出すことになってしまうんだ!!」
ミーティアが装備する多数の対艦ミサイルが放たれ、ノイエ・ジールUの移動ルートを狭めようとする。
『傲慢だね、流石は最高のコーディネーターだ』
議長はそのミサイルの大群に対してドラグーンを展開させ、次々と誘爆させていった。正面から襲い掛かってきたミサイルに関しては八十mmバルカンによって迎撃されていく。
「人を遺伝子で束縛しようとしている貴方も十分に傲慢だろうにッ!」
議長のドラグーンを撃ち落とためにキラもストライクフリーダムのドラグーンを起動させる。
『なら私を斃してそれを証明をして見せるがいい。聞こえの良い言葉だけならば子供でも言えることだよ』
一気に接近するノイエ・ジールU。それと同時に互いのドラグーンがお互いに撃ち落とそうと交差する。そのドラグーン同士の合戦は交差していくたびにあからさまなものとなっていった。ノイエ・ジールUのドラグーンがビームを放つのだが、その攻撃はミーティア本体とドラグーンに撃ち抜かれていく。
議長はノイエ・ジールUのドラグーンでキラが操るドラグーンを撃ち落とそうとしたが、逆にストライクフリーダムのドラグーンは突撃し、ビームソードのように砲口前方に固定することでノイエ・ジールUのドラグーンを切り裂いた。
『チッ、流石に性能差があるか……!?』
ストライクフリーダムの使用者の空間認識能力に依存しない第2世代ドラグーンをベースとしているが、キラ・ヤマトが使用することを前提に更なる高性能化がなされた結果、特異な空間認識能力が必要とされる兵装である。その性能はドラグーンの中でもトップクラスと言っても過言ではない。
一方で議長の操るドラグーンも性能が決して低いわけではないが、元々連合のデータをベースにして造られた兵器であるためドラグーンの性能はカオスのポッドと同等、或いはそれ以下のスペックしか持たなかった。そういった面での性能差が結果として表れた。
『しかし――――』
ドラグーンがいくら撃ち落とされようとも議長の乗るノイエ・ジールU本体に被害がいく筈もなく、議長はミーティアに対して距離を詰め、右手にビームサーベルを構える。
「やらせないッ!」
ミーティアも大型のビームソードを展開してノイエ・ジールUを切り裂こうとする。最大出力で廃棄コロニーをも切断することが出来るビームソードはノイエ・ジールUを切り裂いた――――かに見えた。
「何ッ!?」
『パワーではこちらの方が上のようだな!』
ミーティアが振り下ろした右のビームソードのアーム先端部をノイエ・ジールUの左手が握る事によって防ぎ、そのままノイエ・ジー
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